緑茶とコーヒー、この2つを合わせた「緑茶コーヒー」がダイエットに効くという記事を雑誌で読みました。
「緑茶コーヒー」とは、2015年に工藤内科の工藤孝文氏が提唱した、緑茶とコーヒーを1対1でブレンドして、毎食前に一杯ずつ飲んで(一日三杯)、毎朝、体重を測って記録するだけのダイエット法です。
毎食前に「緑茶コーヒー」を飲むだけで効果があるとは驚きです。なぜ痩せるのでしょうか?5つの項目にまとめてみました。
緑茶のダイエット成分
カテキン[1] … Continue reading
消化管から糖の吸収を抑えて血糖値が急激に上がるのを防ぎます。また脂質代謝を活発にして脂肪を燃焼したり朝の善玉菌を増やして便通を促す効果もあります。
テアニン[2] … Continue reading
カフェインをとると交感神経が優位になって食欲が増し、食べ過ぎにつながることがあります。しかし、テアニンのリラックス効果によってそれを防ぐことができます。
コーヒーのダイエット成分
カフェイン
脂肪消化酵素リパーゼを活性化させ、脂肪の燃焼を助けます。また余分な栄養を熱に変えて放出する褐色脂肪細胞の働きを促し、カロリーを消費しやすい体質にしてくれます。
クロロゲン酸[3] … Continue reading
糖質が分解されるまでの時間を長くしたり、消化管からの頭の吸収を抑えて食後血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
ハイブリットな効果
「緑茶コーヒー」は、緑茶とコーヒーそれぞれが持つ特徴を高めると同時に、それぞれが持つ弱点を補うハイブリットなダイエット飲料と言えます。
例えば、コーヒーのカフェインは、脂肪燃焼成分である反面、交感神経を優位にするためドカ食いの原因になることもありますが、緑茶のリラックス成分であるテアニンがそれを防いでくれると言うメリットがあります。
女性の場合、「緑茶コーヒー」で体重が落ちるとむくみが取れるケースが多いといいます。利尿作用により体内の余分な水分を排出し、むくみをとってくれるのです。
作り方・飲み方
ホットでもアイスでも構いません。
またインスタントやペットボトルでも構いません。
ペットボトルの緑茶と缶コーヒー(無糖)を同量ずつ交互に飲むと言うやり方でも大丈夫でしょう。
コーヒーが苦手な人は、やや効果を劣りますが、緑茶を多めにして、緑茶4:コーヒー1にすると、コーヒーの味が薄まり飲みやすくなるはずです。
緑茶以外のお茶についてですが、煎茶が1番良いのですが、カテキンが入っていれば他のお茶でも大丈夫です。紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶などですね。
コーヒーを飲む際ミルクを加える方は注意が必要です。コーヒーのやつ成分であるやせ物質であるクロロゲン酸はミルクを加えると吸収率が落ちるからです。クロロゲン酸がミルク中のタンパク質カゼインと結合することで吸収が悪くなるのです。
コーヒーのクロロゲン酸は、焙煎すると減少します。つまり浅煎りの方がクロロゲン酸の量が多く、ダイエットに向いています。
食後の糖や脂質の吸収を抑える働きを最大限に発揮させるために食前に飲むのがベストです。
間食の前や休憩時などに飲んでもオッケーです。
どれくらいで効果が出るの?
個人差があるようですが、早い人で4日ほど、遅い人で1週間から10日ほど続けていると、むくみが取れ、脂肪も徐々に燃焼されるので体重が落ち始めます。
どこから痩せていくのか?というと、お腹周りから痩せていきます。糖尿病などの生活習慣病の改善のためにも減らすべき内臓脂肪を「緑茶コーヒー」は効果的に減らしてくれるのです
続けられるには、やはりそこそこ美味しくなければだめでしょう。飲んでみると、コーヒーっぽい緑茶と言うよりは、緑茶っぽいコーヒーと言う感じです。ちょっと薄いコーヒーといったところでしょうか。
参考:「壮快」2018年12月号、「オレンジページ」2019年2月号
脚注
↑1 | ポリフェノールの一種でタンニンという緑茶の渋みの主成分です。コレステロールの吸収を抑制したり血糖値の上昇を緩やかにしたりします。食事をすると人は人の血糖値が上昇し、膵臓からインスリンが分泌されます。また血糖値が上がりやすい食物摂取しすぎるとインスリンが大量に分泌されます。インスリンは血液中のブドウ糖をエネルギーに変える一方、余った分を脂肪として蓄積します。この1連のサイクルで緑茶に含まれるカテキンが有効に働くのです。 |
---|---|
↑2 | カフェインを摂りすぎると、自律神経(私たちの意思とは無関係に働き、内臓や血管をコントロールしている神経)の一つである交感神経が優位になり、信心が戦闘モードになります。するとイライラから生じるストレスで暴飲暴食をを引き起こしかねません。それを和らげてくれるのが緑茶に含まれるテアニンと言うアミノ酸です。テアニンは興奮抑制作用があるので、カフェインの個別興奮作用を抑えてくれます。この点でもダイエットに有効なのです。 |
↑3 | クロロゲン酸もポリフェノールの1種で、肝臓での脂質の代謝を活発にします。体内のエネルギー消費を増やして脂肪が燃えやすい体にしてくれます。 |