DVD(DVD-R)やブルーレイ(Blu-ray 以下はBD)ディスクは時間だ経つにつれて劣化するリスクが大きくなります。
正しい保管法を考えてみましょう。光ディスクは保管方法が悪いと、データを読み出せなくなってしまいます。

そもそもDVD作成時に!
映画などの市販されているDVDならば別ですが、自分で作成したDVDならば、まずもって劣化しないような工夫をして作成しましょう。
劣化してしまうと、思い出の写真や動画は二度と復活することはありません。
①同じ内容のディスクを2枚以上作成
②1~2年経った段階でデータの状態をチェック

③値段が高い質の良い空DVD(空ブルーレイ)に保存
長期保存ならM-DISC!
特に③が重要。「M-DISC」(エムディスク)をご存じだろうか?
夏が高温多湿である日本で、紫外線や湿気に弱いDVDを編年劣化から守ってくれる光ディスクだ。
通常ディスク 短寿命10~20年 < M-DISC 長寿命約1000年
通常ディスク 汚れや傷に弱い < M-DISC 汚れや傷に強い(ハードコート)
少し面倒な説明になるが、なぜM-DISCが汚れや紫外線に強いのか?というと、
通常ディスク 色素を使って書き込む < M-DISC 物理的な凹凸を形成して書き込む
ちなみに、DVD-RWとBlu-rayは後者の記憶方法であり、DVD-Rよりも耐久性が高い。
さてM-DISCにも欠点がある。1つ目は価格が高いこと。1枚=300~500円する。2つ目はM-DISC専用の対応書き込みドライブが必要なことである。
DVDの6つの〈敵〉
光(直射日光・紫外線)、熱、湿気、ほこり(汚れ)、傷(ぬがみ)、たばこ
DVDのデータを長い間読み出せるように保存するには、これらの〈敵〉から守ればよいのです。
保管場所
理想的な保管環境は、
直射日光が当たらない日陰で、常温を保てて、湿度が低い場所です!
とすると、日が当たらない棚に、冷暖房+除湿機能があるエアコンが設置された部屋がベストということになる。
時には暖房も積極的に使用したい。なぜ暖房?と思われた人もいるかもしれないが、低温すぎると結露が心配である。
適切な温度は15~25℃、適切な湿度は40~60%だ。
日当たりの良い窓際や車内に置きっぱなしなんて考えられない愚行だ。
保管方法
ケースに入れて保存しよう!裸は厳禁。

ケースに入れて縦置きしよう。
また横置きの場合はスピンドルで保管しよう。(擦れてしまいそうだが、ディスク同士をきれいに重ねると、記録面が接触しない仕組みになっているので安心してほしい。)
次の週末にさっそくやってみよう!
(参考:「日経PC21」2019年6月号)