機動戦士ガンダムの本放送・再放送・再々放送の、テレビ局別最高視聴率をまとめてみました。本放送から再放送でどれくらい上がったの?
本放送の失敗
1979年4月から名古屋テレビ(NBS)での本放送は低視聴率に苦しんだ。そのため全43話に短縮されて放映終了した。
当時のテレビ視聴率の調査は、
ビデオリサーチとニールセンという2社。(現在はビデオリサーチのみ)
再放送された理由
低視聴率打ち切りとも言えるアニメだったのに、なぜ再放送されたのか?
おそらく映画の上映と関係がある。そのプロモーションのために再放送されたのだろう。
そのおかげであろう、1981年3月14日松竹系150館で公開された劇場版第一作『機動戦士ガンダム』は興行収入17.6億円のヒットとなった。
再放送での盛り上がり
名古屋テレビ、1980年3月5日18時から再放送
最高視聴率
第4話「ルナツー脱出作戦」
ビデオリサーチ(本放送6.6%⇒)21.3%
ニールセン(本放送12.9%⇒)27.5%
第4話は、シャアの奇襲、ワッケイ司令とブライトの対立、ガンダムと2機のザクとの対決、パオロ艦長の死…見どころの多い回である。
名古屋テレビだけは本放送時から比較的高視聴率である(当時の18時台の子供向け番組視聴率は6~7%であった)。
北海道テレビ、1980年2月29日17時30分から再放送
最高視聴率
ビデオリサーチのみ第17話「アムロ脱走」
(本放送6.6%⇒)11.4%
テレビ朝日、1981年2月16日17時30分から再放送
最高視聴率
ビデオリサーチ第16話「セイラ出撃」
(本放送4.0%⇒)19.2%
ニールセン第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」
(本放送5.6%⇒)16.8%
九州朝日放送、1980年3月24日17時30分からの再放送
最高視聴率
ビデオリサーチのみ第40話「エルメスのララァ」
(本放送6.6%⇒)8.3%
さらに盛り上がる再々放送
名古屋テレビ、1981年1月7日17時から再々放送
最高視聴率
ビデオリサーチ
第32話「強行突破作戦」
(本放送10.0%⇒)21.9%
ニールセン第3話「敵の補給艦を叩け! 」
(本放送9.3%⇒)23.6%
北海道テレビ、1981年1月30日17時から再々放送
最高視聴率
ビデオリサーチのみ第21話「激闘は憎しみ深く」
(本放送4.1%⇒)20.5%
九州朝日放送、1981年1月5日17時30分からの再々放送
最高視聴率
ビデオリサーチのみ第15話「ククルス・ドアンの島」
(本放送4.5%⇒)16.7%
参考:『ガンダムの常識 一年戦争編①②』双葉V文庫