反抗期やニート・引きこもりをこじらせてしまう問題は、煎じ詰めれば、対人関係の悩みである。
親や大人に反発する子や引きこもり働かず学校にも行かない子と、それを何とかしたい親との「対人関係」である。
アドラー心理学の応用することによって、その「対人関係」をうまく調整する方法を具体的に探ってまとめてみた。
何とかしたい親として
✖ あなたは何を考えているか、わからないんだけど!
○ あなたの考えや意見が聞きたいの…
意思疎通が不十分でうまくいっていない時、あるいは相手が何を考えているかわからない時、感情的になって責めたり嫌味な言い方をしたりすることを避ける。こちらのしたいことを、相手に寄り添った形で具体的に問いかけることで、ニートや引きこもりは聞く耳を持ちやすくなる
✖ なんで何も言ってくれないの!
○ あなたが言ってくれないから、不安だし寂しいの…
相手を責めるところに力点を置くのではなく、自分の素直な気持ちを恥ずかしがらずに相手に伝えるようにする。そうすると相手も心を開いて素直になり、こちらの気持ちを受け止めやすくなる。上から目線ではなく、同じ目線か、それより下の立場になるような声かけをしよう。
✖ いちいち心配させないで!
○ あなたはどうしたいの?気が向いたら言ってね
強制的に介入はしないが、困ったら助けるよと言う姿勢が、相手を励まし、自立を促すことになる。
やり過ごしたい子として
✖ うるさいな!余計なお世話だよ!
○ 心配ありがとう。自分なりに考えてみるよ
こちらの課題を踏み込んでこようとする人に対して、感情的に反応してはいけない。相手のアドバイスを受け止めた上で、「自分の課題」は自分で解決すると言う「課題の分離」を行おう。