名将?!ヴィッセル神戸の指揮官フィンクについて知るべき「3つのこと」




サッカー
今季途中、J1の低迷するヴィッセル神戸の新指揮官に就任し、少しずつ神戸を上昇気流にのせつつあるドイツ人監督、トルステン・フィンク。
突如やってきたドイツ・ドルトムント出身の51歳は一体どんな監督なのか?3つの項目でまとめてみよう。

現役時代は汗かき役

現役時代は守備的ミッドフィルダー。バイエルン・ミュンヘンなどでブンデスリーガ367試合出場 40得点、4度のリーグ制覇に貢献。チャンピオンズリーグ51試合出場1得点。
中盤の底で、3バックのリベロやストッパーとして活躍。気迫のこもった守備や豪快なミドルシュートが武器だった。
バイプレイヤーの汗かき役とも言うべき存在で、少し古臭い表現をすると、ダイナモなんて言葉がぴったりかもしれない。
 
私自身は努力家ですし、家族もそうです。ドイツでもそういう性格の人が多い地域で育っていますからね。私はこのクラブのために24時間働くつもりですよ。またたまには寝ないといけないですが(笑)。とにかく努力するするつもりです。
(2019年6月14日 ヴィッセル神戸監督就任会見)
 

攻撃サッカー

スイスの名門バーゼルやドイツの名門ハンブルグでは、いずれも攻撃サッカーを貫いている。
特にバーゼルではショートパスを主体とした攻撃サッカーを浸透させ、国内リーグ2連覇(09-10シーズン、2010-11シーズン)とスイスカップ制覇(09-10シーズン)を達成している。
フィンクのサッカーは、ボールを握り続けるスタイル、つまりポゼッションサッカーを志向。その意味では神戸の「バルサ化」は継続しているが、就任直後には「バルサのサッカーはバルサにしかできない」とコメントしている。
4-4-2が基本フォーメーション。
イニエスタをボランチで起用し、よりプレッシャーの少ない状態でゲームの組み立てに専念させている。この策の効果は大きく、実際にイニエスタは一列下がったところからミドルシュートを決めている。
また、ボールを収める役割に長けたウェリントンを、ビジャの2トップのパートナーに起用している。
その一方で、前線から自陣に戻りながらの守備「プレスバック」の徹底や、切り替えの速い〈攻撃→守備〉のネガティブトランジション…敵のカウンター対するリスク管理もしている。
まとめると、攻撃に重心を置きながらも、実は攻守に堅実な采配と言ったところだろう。ドイツ人らしいかもしれない。

16年前に日本に!?

2003年春、現役のキャリアの終焉に近づいていたフィンクは、浦和レッズへの移籍交渉をしたことがある。
当時過ごしていたバイエルンのウリ・ヘーネスGM(現会長)に「半年間だけ日本でプレイし、その後はバイエルンのアマチュアチームに戻り、若手をサポートする」と言う約束も取り付けていた。
しかし交渉が成立しなかった。結局Jリーグ行きは幻となった。
参考:サッカーダイジェスト2019.7.11号、2019.7.25号など
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