熱中症とは?
熱中症とは、太陽の熱、あるいは極端な寒暖差によって、自律神経が変調をきたし、体内の熱を外に逃しなくなってしまった状態のことをいいます。
「熱中症?」と疑うべき症状
人体は暑くなると血管を広げ一時的に血圧を下げようとします。本来であれば、その後血管は収縮し元の血圧に戻るのですが、自律神経に変調をきたすと、この状態が続き体内の水分と塩分が必要以上に体外に出てしまうのです。これが熱中症の初期段階で倦怠感や立ちくらみをともないます。
風邪だと勘違いする人はいますが、この時期、喉や鼻に異常がない時は熱中症を疑ってみましょう。特に吐き気があって水分が取れない時は熱中症の可能性がとても高いです。夏かぜと勘違いしてはいけません。
熱中になりやすい人とは?その特徴は?
気温の上昇に体を順応させることを暑熱順化と言います。普段エアコンの効いた部屋で過ごすことが多い人は、この暑熱順化がうまくいかない場合があります。すると自律神経が乱れやすく、ちょっと外出しただけで熱中症になってしまう可能性が高くなります。
スマホが熱中症の原因に!
スマホ依存の人も熱中症になりやすいので要注意です。首が前に傾いた状態で長く過ごすため自律神経がずっと緊張状態となり、うまくリラックスできなくなってしまうのです。通勤電車などでずっとスマホに触れているのはあまり好ましくありません。
「スマホ姿勢」とも呼ばれるうつむき姿勢は、骨格を歪ませ、呼吸を浅くします。日常的に浅い呼吸を続けていると、常に交感神経優位の状態になってしまい、自律神経が乱れてしまいます。するとやっぱり熱中症リスクが高まるのです。
美姿勢が熱中症対策
胸を張って背筋を伸ばし良い姿勢を保つことは、背中や腰、お尻などの抗重力筋が活躍することになります。抗重力筋を刺激することで、脳内にたくさんのセロトニンが分泌されます。セロトニンは自律神経を整える効果があります。
さらに、その姿勢で腹式呼吸を行うと、よりリラックス効果が高まります。正しい姿勢で、セロトニンを分泌し、自律神経を整えることが熱中症対策に効果があり理由です。
新しい熱中症対策食品とは?
ここまで述べてきたように、自律神経の乱れが熱中症の原因なので、当然、自律神経を正常に保つように努めましょう。
水分補給だけでは十分ではないのかもしれません。むしろ「水を飲んでいれば熱中症は予防できる」と言う考え方こそ大間違いかもしれません。
もちろん水分補給は大切です。目安としては喉が乾いていなくても1時間に1回はコップ一杯程度(約150ml)の水分をとることが重要です。また気温28度、湿度55%を超えたらエアコンの冷房をつけましょう。
また、スポーツドリンクも推奨されていますが、やはり糖分が気になります。
ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクのような糖質飲料よりも優れた熱中症対策ドリンクがあります。
それは乳たんぱく質を含む飲料です。
乳たんぱく質を摂取すると体内の保水効果が高まります。体内に水分があれば熱中症にはなりにくくなります。例えば、飲むヨーグルトやヨーグルトスムージーなどが良いのではないでしょうか。僕も試してみたいと思います。
ただし、乳製品が良いからといって、牛乳を飲むことには注意が必要です。ミルクは乳脂肪分が多いので、消化吸収の手間が増えてかえって自律神経がしびれてしまいます。これでは逆効果なので、準備をしてください。
朝食にはヨーグルト+バナナが良いでしょう。
自律神経のバランスを整える作用があると言われるのがセロトニンです。その材料となる栄養素を含むバナナと、ヨーグルトなどの乳タンパク質食品の組み合わせは朝食に最適です腸内環境も整います。バナナは精神安定に関わるセロトニンを体内で生成するために必要なトリプトファンを多く含んでいるからです。
バナナ以外であれば、豆腐、納豆、味噌などの大豆製品、卵、ナッツ類、イワシなどもセロトニンの原料となる栄養素を含んでいます。このような食品を積極的に取って自律神経を整えましょう。
以上、「スマホが危険?!熱中症の新しい原因と、対策のためにヨーグルト!」でした。
参考:Tarzan 2019 8/8号、ESSE 2019年9月号、女性セブン 2019年8月8日号、週刊女性 2019年8月6日号