イングランドプレミアリーグ第5節ノリッジ・シティvsマンチェスター・シティ、3-2でノリッジ快勝。シティはやはり、他のメガクラブ同様に、各選手にインターナショナルマッチ明けの疲れが残っていたのでしょうか、ミスがありましたし、いわゆる「FIFAウィルス」みたいなものですね。
それにしても、ノーリッジの奮闘には心動かされたので、この機会に昇格組ノーリッジ・シティについてまとめておこうと思います。
名物オーナー
オーナーはデニス・スミスという女性。イギリスの料理研究家で、テレビの料理番組に出演したり、料理本の出版したりしています。
世界最古のチャント
今ではどのクラブを持っている選手を鼓舞するためのチャントですが、それを世界で初めてやったのがノリッジなのです。元祖チャントをもつクラブなのです。
ノリッジのクラブ創設の1902年よりも前の1890年に、世界初のチャントの歌詞「On the Ball,City」が書かれました。そして今も歌われています。
愛称「カナリーズ」
エンブレムやチームカラーの黄色もカナリアが由来。16世紀にオランダの移民が街にカナリアを持ち込んだのがキッカケで、ノリッジではカナリアの飼育が盛んに行われていました。
超攻撃的!ファルケ
クラブ史上初の外国人監督ダニエル・ファルケ(DANIEL FARKE)監督はクロップの愛弟子にしてマブダチ。ハイプレスとポゼッション重視のモダンなパスサッカーを志向。
それにしても、ペップ・グラウディオラは本当にクロップ派(?)が苦手ですね。
ちなみにファルケ監督は「選手よりもクラブが上であるべき」という哲学を持っているそうです。
これも余談ですが、英語サイトでプレミアで喧嘩が強そうで乱闘で活躍しそうな監督ランキングみたいのがあったのですが、堂々1位になってました。リーグ序盤戦でシティを破るほどの戦略家ですから、その根拠は完全に見た目でしょうが、納得です…。
熟練かつ老練!プッキ
さて、そのノリッジ躍動の中心にいるのが、ここまで5試合で6ゴール1アシストのフィンランド代表FWテーム・プッキ(TEEM PUKKI 背番号22)です。
昨シーズンは2部チャンピオンズシップ最優秀選手にして29ゴール得点王!昇格の立役者です。
プレミアリーグ初挑戦にかける思いは?
「昨シーズンと同じ29ゴールはプレミアのレベルでは難しいね。もちろん目指してはいるけど、ゴールを取るのがストライカーの仕事だし、チームを助けるためにベストを尽くすだけだよ」
試合の日に必ず行うルーティーンは?
「いつも試合前にはボロネーゼパスタを食べるんだ」
俊英!カントウェル
ところで、ノリッジといえば、第5節vsマンチェスター・シティ戦においてプッキのアシストで2点目を決めた、左サイドの攻撃的ミッドフィルダー、トッド・カントウェル(TODD CANTWELL 背番号14 日本語表記では「キャントウェル」とも)にも注目でしょう。
1998年2月27日生まれの21歳。10歳でアカデミーに入った生え抜きの天才肌MF。イングランドU-21代表。そういった意味で人口14万人の地元で人気者であるそうです。
2018年にはレンタル先のオランダ2部フォルトゥナで1部昇格に貢献(10試合2得点)。今期ノリッジに復帰して活躍しています。
甘いルックスも相まってプレミアの次世代スター候補でしょうね。
参考:DAZN『FOOTBALL FREAKS』#4・#23、『2019-2020 EUROPE SOCCER PRAYERS GUIDE』エス・アイ・ジェイ、『2019-2020 EUROPE SOCCER TODAY』日本スポーツ企画出版社など