DAZNで最近解説者としての存在感が増してきた、ジュビロ磐田元監督・名波浩氏がヨーロッパチャンピオンズリーグの楽しみ方についてお話ししていたので、彼がおっしゃろうとしていることを僕なりに補足しながら、文字を起こして、まとめておきたいと思います。
名波流CLの楽しみ方
「先シーズンと見比べながらことが多いですし、例えばトレンドとなるシステムとか、トレンドとなる戦術とかというのを頭に入れながら、どのように勝ち上がるか?残り時間の使い方はどうなのか?という、例えばそういう監督目線のことも多少入ったりはしてますよね」
注目しているチーム
「やっぱりリヴァプールは常に気にしてますし、マンチェスターシティ、それからバイエルン、バルセロナ、このあたりはいつも気にしてるところですね」
中でもリヴァプールの守備戦術には一目を置いており「前3人(サラー、フィルミーノ、マネ)が非常に流動性を持って動く、失った位置が、例えば相手陣内の深いところで、ボックス脇とかで失ったとしたら、アタッカー陣は攻撃に行っているので前に残っているので奪いに行くのが簡単かもしれないけど、(リヴァプールの3人は)そんなところから、90メートル(下がって)自陣ゴール前まで20秒以上かかるので、(普通ならば)休みたい心理が働くけど、そこを休ませない!これは前線の運動量もそうですし、二列目の予測も徹底しているので、やっぱフルピッチ、横68メートルを十分行けてしまう」
「いいチームって言うのは、10年15年前からそうなんですけど、攻守の切り替えが速いってよく言うじゃないですか、(でも今は)攻守攻が速いんですよ!今は!攻撃から守備に移るのも速いけれども、守備で奪った後の、また攻撃までも速いっていう、ここの3つが連動する、これが今の特徴だと思うんで…」
注目している選手
「個人的には中盤の選手が好きなんで、モドリッチとか、エリクセンとか、まぁ好きなのはブスケツかも好きですし、デブルイネもそうですし…」
好きな選手の条件
「ボランチとか、もう一つ前のエリアで違いを出せる選手。それから、これ絶対条件なんですけど、ロストが少ない選手!もう一個の絶対条件なんですけど、難しいプレイを簡単に見せる選手」
「特に今は水をまいてボールが滑る、スピードが出る環境でプレイをしているので、まぁ雨が降った時が一番技術の差が出るんですけど、スリッピーな中でもパススピードとか、ファーストタッチとか、繊細に気を配れる選手っていうのが良い選手だと思って見ています」
CLの南野拓実について
「リヴァプールとやったときの南野拓実、もちろんゴールもそうなんですけど、躍動感あるプレイを随所に見せるのは非常に大事なことで、ボールがない時、オフの時の動き出し、動き直しの質が非常に高い、むしろ高くなったので、やっぱりゴールとかシュートとかに何度も絡めるようになってきている」
CLの伊藤純也について
「プレイエリアがチームの中でも、それから自分の特徴の中でも、多少しぼられているいるところがあるので、その中で人を使いながら突破できるスピードスターってなかなかいないと思うので、使って出ていくことをもっと回数多く流暢にできれば、アシストのシーンとか、アタッキングサードからの自分が一対一のシーンとか生まれてくるんじゃないですか」
参考:DAZN「FOOTBALL FREAKS#13」