イングランド・2019-2020プレミアリーグ第16節、アーセナルはホームのウェストハムに先制され重苦しい雰囲気でした。しかし、その空気をプレミア初先発の18歳マルティネッリの同点弾でかき消し、その後に逆転、大活躍でした。
そこで、この若きブラジル人FWについて調べてまとめておきます。
ブラジル選手権の大活躍
2019年夏、アーセナルはサンパウロに本拠を置くクラブであるイトゥアノの18歳のブラジル人フォワード、ガブリエル・マルティネリと600万ポンドでサインしました。
マルティネッリは、非常に若く、比較的小さなクラブでプレーしているにもかかわらず、すでに母国ブラジルで名前が知られた存在でした。
2018年3月に16歳の若さでプロとしてデビュー、クラブ最年少記録でした。
ちょうど17歳でシニアチームに昇進し、2019年はサンパウロ州選手権で大活躍し、準々決勝でブラジルの巨人サンパウロFCに敗れるまで、小さなクラブを躍進させました。
彼はトーナメントで2番目に多い6ゴールを記録し、ニューカマーオブザイヤーに輝きました。ブラジル代表にという声もあがったほどです。
フットサルと卓越した得点力
マルティネッリは、もともとフットサル選手としてコリンチャンスでキャリアをスタートさせました。
フットサルは、5人制のフットボールのバリエーションで、主に屋内のハードコートでプレーされます。
これはヨーロッパでは独特のキャリアかもしれませんが、南米ではフットサルが非常に人気があります。
フットサルはプレーするコート狭いため、技術的に熟練した創造的なプレーヤーが生まれます。マルティネッリも例外ではありません。
アーセナルのファンはエミレーツでフットサル仕込みのテクニックを披露されているのです。
さて、イトゥアノに移る前、つまりコリンチャンスのユースでは200ゴール以上決め、イトゥアノでは92試合で64得点しました。
その結果、彼の得点力はアーセナルだけでなく、マンチェスターユナイテッドとバルセロナの目にもとまりました。しかし、最終的にマンUとバルサは彼と契約しませんでした。
イタリアのパスポート
かつて日本の浅野拓磨(現在パルチザン)もそうだったように、アーセナルは長年にわたって労働許可が下りない若い選手を抱えており、そのためクラブは長年にわたって彼らをレンタル移籍させていました。
しかしマルティネッリは、父親を通じてイタリアのパスポートを得ることができたため、アーセナルですぐにプレーする資格を手に入れました。
若いのに実に多才
センターフォワードでプレーする機会が多かったのですが、そのスピードとドリブル能力はウインガーでも素晴らしいパフォーマンスを見せるでしょう。また、攻撃的なミッドフィールダーとしてプレーするビジョンも持っています。
ピエール・エメリク・オバメヤンとアレクサンドル・ラカゼットのバックアップとしてだけではない、多才なプレーヤーなのです。
アーセナルにブラジル人増加?
マルティネッリは、テクニカルディレクターのエドゥ(エドゥアルド・セザール・ダウド・ガスパール)と、採用担当のフランシス・カギガオによって見出されました。
元アーセナルであり元ブラジル代表のエドゥは2019年7月にアーセナルのテクニカルディレクターに就任しました。彼はもともとコリンチャンス出身でもあります。
彼を通じての、才能あるブラジルの若者のアーセナル加入が増加するかもしれません。その始まりがマルティネッリになるのでしょうか?彼のこれからの活躍にかかっているとも言えるでしょう。