RBザルツブルク、そのあまりにも今風なサッカーを考えてみる。戦術もレッドブル系でリヴァプールも冷や汗!




サッカー

2019-2020チャンピオンズリーグ グループE6節ザルツブルクVSリヴァプール、負けたとはいえ、ザルツブルクのサッカーはスペクタクルでしたね。その戦術について考えてみました。

鋭い守備!二の矢!三の矢!

ネガティブトランジションがすごいです。敵にボールを奪われた瞬間がむしろチャンス!近い選手が、相手のトラップを、それをするタイミングで奪いに行く、つめていきます。

さらに!です。ザルツブルクはそのつめて行った1人の後ろにもう1人いて、その最初の選手が剥がされても、2枚目がいるのです。時には3枚目もいます。わらわらボール奪取しようと集まっています。

このチームとしての徹底と、タイミングの確かさ、そして連動は素晴らしすぎて、あのようなスペクタルな、まさに〝レッドブル〟な、エネルギッシュなサッカーが可能になるのでしょう。

この〝ジェットストリームアタック〟によってボールをマイボールにするのです。

例えば、最前線でハーランド(ノルウェー代表)がボールをロストしたり、彼にパスがつながらなくても、南野拓実やファンヒチャン(韓国代表)がネガティブトランジション時の動きが鋭い上に連動しています。ココがすごい!当然、果てしなく続くスプリントが繰り返されます。大変な運動量ですね。

とにかく縦に速い!それが可能な理由

ポジティブトランジションもすごいです。ボールを奪取したら、ザルツブルグにはボールを〈保持〉という考えはあまりないように思います。遅攻するなんて意識はさらさらないのです。

縦にとにかく速い!それぞれの選手がボールを2タッチ以内でさばいていきます。またバックパスが少ないのも特徴でしょう(もちろんバックパスそのものが悪という意味ではありません。相手を動かしてスペースを作ったりマークを外したりできますから)。

その速い攻撃のために選手間の距離は重要です。近い距離にいて、パスのやりとりをできるようなポジショニングとなっています。

例えば、リパプール戦では南野がナビケイタとヘンダーソンの間に位置して、ボールをもらい、近くにいるファンヒチャンとのコンビネーションが見られましたね。

フルピッチでプレーする!

最後にプレーしているエリアに関してです。ザルツブルクは、攻撃が中央だけとか、サイド攻撃中心とか、そういうかたよった攻めをしません。

選手が、どこがサイドで、どこがセンターかがわからないような、レーンをそもそも気にしていないかのように動き回ります。

その証拠の一つが南野拓実のヒートマップです。いずれにせよ、これもゲームを面白くしている理由と言えるでしょう。

以上、ザルツブルクの強さと面白さ、つまりは魅力についてまとめてみました。

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