2010年から2019年の過去10年間、どの移籍が最高だったでしょうか?移籍金の安さとその後の活躍という点に注目し、独断と偏見も少しまじりつつ、ランキングしてみました。
2010年代コスパ最高ランキング
5位 香川真司
2010年にブンデスリーガに来たとき、この小さな日本のドリブルキングのことを知っている人はいませんでした。セレッソ大阪からの移籍金はわずか35万€でした。
デンベレなども見出した、ドルトムントのスポーツディレクター、スベン・ミスリンタットは、「この移籍は私の評判とチームの評判にとって最も重要でした」と述べています。
香川真司はドルトムントでめざましい活躍をし、優勝した年にはクロップのチームの要となりました。
彼はその後、ドルトムントを去り、1600万€でマンチェスター・ユナイテッドに売却されました。しかしそこからキャリアは暗転しました。
再びドルトムントに復帰しましたが、かつての輝きは取り戻せないまま、クラブを去りました。しかし、ドルトムントのレジェンドとしてサポーターのお気に入りであることは変わりません。
4位 マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン
2014年、22歳でにメイヘングランドバッハからバルセロナに移籍した時、テア=シュテーゲンが世界最高のゴールキーパーの1人になると誰が考えたでしょうか?
バルサは長年ゴールキーパーの人選に苦しんできました。テア=シュテーゲンはドイツを出てから5年半後、バルサの期待に応えました。バルセロナが支払った1200万€は非常に賢明な額でした。
3位 ジェイドン・サンチョ
2017年8月、ボルシア・ドルトムントは、マンチェスター・シティの無名の17歳と約800万ユーロでサインしました。
2年半後の今、1つ確かなことがあります。このイギリス人は、この金額の何倍もの価値があります。
サンチョは、多くのゴールとアシストで、ボルシアの成功に大きな役割を果たしました。この間に決して優等生ではない姿勢を繰り返していたとしても、サンチョはBVBの不可欠な存在であり、2020年夏のマーケットでは1億5000万€以上で売却されると言われています。
2位 ロベルト・フィルミーノ
TSGホッフェンハイムの頃から、フィルミーノは、何よりもまず、ゴールを取るとシャツを脱ぎ、裸でセレブレーションするのを好む、無邪気なところがある選手として記憶されていました。
ブンデスリーガでの4年半、サポーターもメディアもフィルミーノがいかに素晴らしい選手か、その真価を見抜いてはいませんでした。
しかしリバプールはこれを見逃していませんでした。2015年に、このブラジル人と4100万ユーロでサインしました。ホッフェンハイムが2011年1月に、その10分の1の額で獲得した選手をです。
プレミアリーグに加入すると、フィルミーノは、昔の印象をくつがえす、ある意味で古典的な、CM(あるいはトップ下)に成長してすばらしいシーズンを送っています。
コスパ最高峰は?
1位 ジェミリー・ヴァーディー
2012年の夏にレスターシティが25歳のストライカーに124万ユーロを投資した時、当時のほとんどのチャンピオンシップのチームは笑っていました。
ヴァーディーはそれまでは5部のリーグでしかプレーしたことがありませんでした。しかし翌年から、このセンターフォワードのおとぎ話がはじまります。
2014年にはレスターをプレミアリーグ昇格に貢献し、2016年にセンセーショナルなチャンピオンになる立役者になりました。またイングランド代表チームでもレギュラーとして地位を確立しました。
ヴァーディーは、現在、30歳を超えてもなおイングランドで最高のアタッカーの1人であり続けています。124万ユーロはサッカー史上最高のお買い得品の1つであることが証明されています。
参考:独サイト「SPORTBUZZER」など