和田彩花、大学院での研究・アンジェルム時代の怒り・SNSの利用を語る!




エンタメ

20196月にハロプロのアンジュルムから旅立った初代リーダー・和田彩花さん。ソロ活動についてのロングインタビュー記事があったのですが、「アイドル」という枠に収まらないインテリぶりで興味深かったので、記事にしました。

アンジェルムと怒り、あるいはSNS

怒り

和田「アンジュルム時代、怒りは私の原動力でした。毎日が怒りでしたね()。いる場所が違ったなって思うんですよ。私は保守的な場所にいると壁に感じるというか、閉塞感があったんです。常にそういうものを感じていて、それを怒りに変えて表現していたときがあります。

今は自由奔放に何でもやれる環境だから感りはないので、それでいいのかな?って思う気持ちもあります。ただ、いろんなことに対する関心は広くなって、今まで以上に世界情勢にも目を向けるようになりました。

もちろん今でも自分の合わないものと対面したときに怒りはあります。性格が真逆で合わない人もいます。ただ、そういう感情を歌詞にすることで心を整理して、どういうことなんだろうって考えるきっかけにもなっていますね」

卒業したメンバーとは

和田「(今もアンジュルムの活動は)気になりますし、メンバーの卒業とか節目のコンサートなどは観ています。

ただ今は私がどうこう言える立場じゃないし、いつまでもアンジュルムのことを考えるのは違うかなって思うんです。

卒業したメンバーとは会う機会も増えて、今まで以上に距期が近くなっています

SNS

和田「たとえば卒業するメンバーのコンサートに行って、SNSで感想などを書いて、たくさん『いいね』がついたりすると、私の言葉がメンバーに影響を与えちゃうかもしれないし、ファンの人たちにとってもどうなのかなって。なので極力、発言することを避けています

そういう距感が今はちょうどいいですね。いつまでも元リーダーが発言する、みたいな家囲気は好きじゃないですし。

とはいえアンジュルムメンバーのブログには『いいね』をけっこう押しています()

自分のSNSはチェックする?

和田「直接届いたメッセージは見ますけど、自分から積極的には見ないですね。

それでもソロになってから自分が発信することが、こんなにも広がっていくことなんだなって実感しています」

作詞とつんく

未経験

和田「(作詞の経験は)全くなかったです。ただ自分では書かなかったけど、詞を読むのは大好きだったんです。

特にアンジュルムの詞をたくさん書いてくださっている作詞家の(児玉)雨子さんは、直接の会話は少なかったんですけど、同世代だから詞を通して価値観を共有している感覚が楽しかったです」

試行錯誤

和田「今は自分で表現できる場を頂いてはいますけどイントロダクションでしかなくて、自分にとって何が必要で、どうしたら思い描いている表現になるかを、いろいろ試しています。

現時点で公開している曲は3曲で、2曲はステージで披露していますが、それぞれ方向性の違う曲なので、いろいろな気付きがあります。自分的には、いろんなことに挑戦した半年間でしたね。それを卒業直後からできたのは、恵まれた環境だと思います」

作詞法

和田「曲が先にあって、それを聴いてから詞を書いています。めちゃ楽しいですね。前からいろいろ自分で書きたいと思っていたから、ネタはたくさんあったし、書くのに苦戦するってことはあまりないです。

ただ先に曲があって詞を付けているから、音の数や言葉の組み合わせ、発音の響きも考えなきゃいけない。最初はそんなことも分からなくて、とりあえず音のあるところに言葉を付けていくみたいな、その程度だったんですけど、今は譜割りも意識するようになりました。

つんくさん

和田「あと、胸の世界って1つのストーリーで成り立っていると勘違いしていたんです。もちろんAメロからストーリーを焼いでいく方もいますけど、実際に言葉をはめていくと、そう上手くはいかなくて。そういう作り方はあまり私に合わなくて、1つのテーマはあるけど、いろんな場面を焼い合わせています。いろんなところに意味を含ませていくのが、今の自分にはやりやすい形です。

自分で作問するようになって、改めてつんくさんのすごさを実感しました。分かりやすい言葉で感情を伝えて、しかもメロディーに寄り添っていますからね

フランス語

和田「(歌詞の大半がフランス語であることについて)仮歌は英語だったんですけど、私はフランス語で書く方が得意なので、許可を頂いてフランス語で作詞して、書き終わってからフランス人の方に確認してもらいました」

大学院と政治的な発言

大学院>ソロ活動

和田「(大学院と、ソロ活動の両立について)今は大学院がメインです。アンジュルム時代も両立はさせていたんですけど、生活の7割は仕事で、その合間に勉強をする感じでした。

きちんと取り組む時間が修了には必要だし、そこはしっかりやりたかったので、今は学業を優先させてもらいながら、自分のやりたいこともやらせていただいています」

画家マネ

和田「私は大学院で画家の(エドウアール・)マネを勉強しているんですが、よくマネは革命的と言われます。

確かにマネは西洋絵画史を大きく展開させましたけど、本人的には革命の意識はなかったと思うんです。伝統的な絵画を学ぶ過程で、自然と新しい表現を発見したんだろうなと。

私も尖ったところがあるって言われるんですけど、別に変えたいとか革命を起こしたいからやっているわけじゃありません。

疑問や気付きは伝統と向き合うことで沸き上がるものですし、それが結果とて革命的になることもマネに学びました」

政治的な発言

和田「私にとっては考えるのは当たり前のことだし、自分の意思を示すことが大切だと思って発信しているんです。

でも素直に受け取ってくれない人もたくさんいるから、SNSで)政治絡みの発言をしたときに、右寄りの方から返信があって驚きました。

ただそういう方とか、今まで出会うことのなかった方からメッセージが届くのも新しい経験ができて楽しかったですね()

卒業後

和田「大学院を卒業したら語学を学ぼうと思っています。同じ意味を持つ言葉でも、国によってニュアンスが違ったり、逆に違うようで一緒だったり、それを知るのが楽しくて。語学を通して国の在り方も見えてくるのかなと思うんですよね。

あと海外旅行に行きたいです。お仕事でしか行ったことのないフランスまで1人旅を考えています」

世界平和

和田「私の最大の目標は世界平和なんです。戦争がない時代でも、みんなが幸せに生きているわけじゃないし、どこかで悲しい思いをして生きているわけじゃないですか。

そういうのが少なくなって、なるべくみんなが一緒に生きていけたらいいなというのが願いなんです。

そのメッセージを、音楽を通して自分なりに表現することが大切かなと思います」

まとめ

和田彩花さんは、表現者として自らフランス語で作詞しながら、大学院に通い、研究テーマはマネで、気になるのはアメリカ・中国を中心とする世界情勢であるそうです。

日本の大学院生らしく、ヨーロッパのリベラルというか、左翼というか、そういう思想に影響を受けられていますね。

コアなファンの方々がどう思われているのかは存じ上げませんが、好感を持てます。応援していきたいですね。

参考:月刊エンタメ ENTAME 3月号など

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