2019年はヴィッセル神戸にとって大きな変化があった年でした。期待されたにもかかわらず前半戦は思ったような結果が出ませんでしたが、終わってみれば天皇杯優勝、ACL出場権獲得と言う結果を残すことができました(さらに2020年開幕前のゼロックススーパーカップ優勝!)
これは2019年中にチームに起こった大きな変化にきっかけがありそうです。その点について酒井高徳選手がテレビで述べていたのでまとめておきます。
最悪の第一印象
甘い…ゆるい…
酒井高徳は2019年8月にヴィッセル神戸に加わったときの第一印象を次のように述べています。
酒井高徳「本当に第一印象は『守備がひどいなぁ』って言うことでした」
「最初に神戸に来た時、みんながみんなすごく遠慮している、アンドレス(・イニエスタ)がいて、ルーカス(・ポドルスキー)がいて、トーマス(・フェルマーレン)がいて、ダビド・ビジャがいてってなると、どうして怪我させないようにとか、譲ってしまうところとか、一言で言ったら『甘い』っていうか『ぬるい』っていうか、それでいいのかな君たちは…」
データ上も悪い…
酒井高徳出場前の開幕節〜22節
33得点😊 39失点😱
酒井高徳「人にいけない!ズルズル下がる!すごく重い守備になってるって言う印象的にありました」
チームを変えた方法
プレス!切り替え!球際!高いライン!
酒井高徳「攻撃力っていうのは神戸の特徴だと思うので、そのためには高い位置でボールを取り、切り替えを速くする、そういった守備の意識っていうのが非常に大事になってくると思うので…」
酒井高徳「最初に自分がプレッシャーに行く、球際に行く激しさを見せるって言うことで、全体にスイッチを入れると言うことを意識した」
「それと同じくらい1番意識したのは(守備の)ラインをあげること!そのあたりのコミニケーションっていうのはとても意識しましたね」
改善したデータ
酒井高徳出場前の第23〜最終節
28得点😊 20失点😊
積極的な意識で失点は減少、攻守のバランスが改善され、一時は降格圏間際まで落ちた順位も、最終的には8位でフィニッシュすることができました。
「日に日に変わっていったなぁと思いますよ。もちろん試合中もそうですし、練習でも若手も全く物怖じせずにくるし、1番は試合中に一人ひとりが敵に向かう強さだったり、迫力だったりが変わったと思う」
「高い位置でとる!アグレッシブに行く!ていうのは勝敗を分けるキーポイントって言ってもおかしくないのかなあと思いますね」
酒井高徳の信念
酒井高徳「僕がドイツでやってきた7年半の、普段の練習からの態度、自分が思ったことの発信は、神戸に自分が力をプラスアルファできるところかなぁと思っていたんで…」
2020年の目標
酒井高徳「昨シーズンやっていたことを続けるんじゃなくて、昨シーズンやったこと以上っていうの意識して、ディフェンスリーダーとして声掛けしたり、率先してそこを意識してやりたいなぁと思いますね」
「僕らは天皇杯優勝しただけで全くまだ何も手にしていないし、雲があったっていうのも認めなきゃいけない部分ですし、やっぱりリーグでコンスタントに結果を残して、1年間戦い抜いて王者になるっていうのはそんなに簡単なことじゃないんで、みんながわかってると思うので、来る試合1試合1試合神戸らしく勝つっていうのが大事なことだと思うので、ちょっとした慢心を誰にも出させないようにするために、心を鬼にして見張りたいと思いますね」
参考:NHK BS Jリーグタイム「キャンプスペシャル」2020.2.1など