WOWOWラ・リーガ第27節ベティスvsレアル・マドリードで、横浜Fマリノスのスポーツダイレクターの小倉勉氏がカゼミーロについて興味深い解説をされていたので、それを参考にジダンがカゼミーロを使い続ける戦術的な理由(この試合は今季絶不調のベティスに金星をあげられてしまいましたが…)を探っていきます。
ボール奪取数ナンバー1
今季2019-2020好調なレアルマドリードにおいては、カゼミーロの存在が大きいですね。
カゼミーロは今シーズンボール奪取数リーガ・エスパニョーラトップ!前節のバルセロナとのクラシコでも両チームトップ10回のボール奪取を記録していました。
希少な前へのパスまで出せる選手
カゼミーロの良いところは、ボールをダッシュした後も続きます。
その後の最初のパスのミスが非常に少ない選手なのです。
ボールを獲るだけなら得意な選手が結構いるんですけれども、その後のパスをどれだけ前に正確に出せるかどうかは、近代サッカーではとても大切です。
その点をしっかりできる選手がカゼミーロなのです。攻撃の1本目のパスを出せるということですね。
ポジティブトランジションの起点
ボール奪取率が高いと言う事は、そのまま攻撃に移る切り替えの最初を意味するので、トランジションにおいて重要な役割をすることになります。
そこで敵陣に向かって前にパスで出せるか?後ろにバックパスをしてしまうなか?大きな違いがあります。
カゼミーロは、今季レアルの中盤で、長短のパスを自在に駆使して攻撃していくクロース、前に推進力があるパルベルデとともに、レアルマドリードの強力な中盤を支えているのです。