魏の大将軍、曹真の配下。
演義の王双
身の丈九尺(古代中国で1尺=23〜24㎝とすると身長184〜192㎝)にも及び、顔色は浅黒く、眼は黄色。虎か熊を思わせる体躯を誇った豪傑。
六十斤(1斤=450gとすると重さ27kg)の大薙刀と流星鎚を操り、鉄芯を入れた強弓を楽々と引いたといいます。
「後出師の表」を奉り、再び祁山に出兵した諸葛亮に対抗するために曹真の推挙、魏帝・曹叡に気にられ、金の鎧などを下賜され、虎威将軍・前部大先鋒に封じている。
陳倉で蜀軍と遭遇するや、謝雄らを瞬く間に討ち取り、張疑に深手を負わせる活躍を見せつけます。
つづいて陳倉道を守りつつ、敗走する魏延の軍を追ったが、諸葛亮の火計に軍を返そうとしたところ、現れた魏延に不意を衝かれて斬り殺されました。孔明の秘策でした。
正史の王双
『魏書』には戦没した年と名、『蜀書』にも陳倉で諸葛亮に斬り殺されたとあるのみです。