マイケル・エドワーズ(Michael Edwards)は、リヴァプールのスポーツディレクターとして、サラー、マネ、フィルミーノ、ロバートソン、ワイナルドゥム、ファビーニョ、アリソン、ファン・ダイクの加入に貢献してきました。
まさに現在のリバプールのオールスターとも言える選手たちで、マイケル・エドワーズの功績がいかに大きいかがわかるでしょう。
そこで彼の経歴について調べてみて、翻訳/意訳して、まとめてみました。
基本情報
マイケル・エドワーズは、今やイングランドのサッカー界で最も影響力のある存在の一人です。
彼は現在40歳です。ポーツマスでパフォーマンスアナリストとしてスタートし、トッテナムホットスパーで2年間過ごした後、2011年11月にクラブの元サッカーディレクターであるダミアン・コモリによってリバプールに招聘されました。
彼は、リバプールの一員になって以来、パフォーマンスおよび分析の責任者、テクニカルパフォーマンスのディレクター、テクニカルディレクターと様々な仕事をして、そして現在はクロップ監督の絶大な信頼のもとスポーツディレクターとして確固たる地位を築いています。
クロップが語る彼との関係
クロップ 「それは非常に良い関係です」と2019年に言っています。
「彼（マイケル・エドワーズ）は非常に思慮深い人です。彼との会話において、私たちが最初からいつも同じ意見を持っているわけではありませんが、最後にはほとんど同じ意見で会話を終えています。あるいは似たような意見で終わります。」
フットボーラーの夢
エドワーズの選手たちへの視線は、彼をアンフィールドの首脳陣な中で、最も尊敬されるメンバーの1人に変えました。
しかし、彼がサッカー選手を発掘する仕事をする以前に、彼の夢は、フットボーラーつまりプレーヤーになることでした。
イギリス南部の港湾都市サウサンプトンで生まれ育ったエドワーズは、1995年にピーターバラ・ユナイテッド（U-18）にサインする前まで、地域でユースフットボールをして、それから3部のクラブでプレーしました。
ピーターバラ・ユナイテッドでは、通常は右サイドバックで、センターバックをプレーすることもできました。精神力とスタミナを備えた選手だったようです。
性格は、ユーモアのセンスがあり、横柄なタイプではなく、他の人を笑わせるお調子者でした。
コンピューターオタク
1997年3月にピーターバラを解雇されました。ファーストチームに出場したことはありませんでした。
元チームメイトは、エドワーズが「戦術的に賢明」であり、「ゲームをよく理解している」選手であったことを覚えています。
彼のコンピューティングへの関心も明白で、ユースチームの残りのメンバーが時間の無駄だと考えていた情報技術（IT）に身を投じたことで、ピーターバラの仲間にからかわれていました。
クラブを去った後、大学で経営学と情報学の学位を取得したりしていましたが、それから彼はピーターバラ地域に戻り、地元の高校でITを教えていました。
ポーツマスでの成功
それからエドワーズは、先駆的なデータ分析会社であるプロゾーンに入社しました。
プロゾーンという会社は、チームのパフォーマンスを客観的に分析するために使用できるデータを扱っていましたが、その当時、それは革命的でした。
プロゾーンの事業開発マネージャーであるバリー・マクニールは、同社のアナリストをイギリス中のクラブに配置することを考えていました。
マクニールは、2003年、マイケル・エドワーズをポーツマスに派遣しました。
そこで彼の役割はポーツマスのファーストチームのパフォーマンスを分析し、次の敵の戦術についてプレゼンテーションを行い、移籍させたいターゲットの評価もしました。
「マイケル（・エドワーズ）は、ポーツマスではオールラウンダーだったでしょう。試合後のアナリスト、テクニカルスカウト、選手たちの親友。彼らは時々、古い世代のマネージャーやコーチよりも、マイケルに学びたいという渇望があったからです」とマクニールが述べています。
ポーツマスはハリー・レドナップ 監督のもとで歴史的な成功を収めました。
2002-03シーズン2部リーグで優勝でのプレミア昇格、2003-2004シーズンプレミア残留（レドナップは2004年に一度チームを離れますが、翌年復帰）。
その後もポーツマスの快進撃は続きます。リーグ戦は2006-2007年9位と2007-2008年は8位でフィニッシュ、そして2008年のFAカップでは優勝しました。
マイケル・エドワーズが、このポーツマスの大躍進の影で、決定的な仕事をし続ける秘密兵器になっていたことは言うまでもありません。
トッテナムへ
レドナップが、2008年10月にポーツマスを離れてトッテナムの監督に就任します。
その翌年、エドワーズもパフォーマンス分析の責任者としてレドナップに続きました。
いよいよリヴァプールへ
レドナップ就任前にトッテナムですでに3年間過ごしていた、スポーツディレクターのダミアン・コモリは、2010年11月にクラブの新しいアメリカ人オーナーであるフェンウェイスポーツグループによってリバプールのフットボールディレクターに任命されました。
このダミアン・コモリという人物が、マイケル・エドワーズをリバプールに連れてきたのです。
その後の彼の活躍はすでに述べた通りですが、以前にも記事にしましたが、南野拓実を獲得したのもマイケル・エドワーズですね。彼のお眼鏡にかなった選手なのですから、ぜひ期待に応えて活躍してほしいですね。
参考：B/R Footballなど
