字は徳操。道号は水鏡先生。
劉備は、蔡瑁から命を狙われ、単騎で逃げて来るが、途中、司馬徽の屋敷で一泊することになった。
司馬徽は、劉備が今不遇なのは、側に人材がいないからだと話す。
劉備に詳しく問われると、伏竜と鳳雛のふたりのうち、ひとりを得れば天下を安んじられると話した。
さらに劉備が、伏竜と鳳雛とは誰かと問うと、笑いながら「よし、よし」と答えるのみだった。
のち、劉備に仕官した徐庶を尋ねて来るが、すでに、曹操のもとへ去った後だった。
その際、劉備から問われて諸葛亮について話すと、「伏竜は主を得たが、そのときを得なかったのば、「惜しいことだ」と言い、飄々(ひょうひょう)と去って行った。