元黄巾賊の武将。相棒の劉辟とともに残党を集めて汝南に勢力を張る。
徐州を失って流浪中の孫乾と出会い、劉備の配下になることになる。
賊徒の親玉とはいえ、汝南一帯を縄張りとした劉辟・龔都たちの勢力は軽視できぬ武威を誇っていた。
演義の龔都
曹操の討伐軍が汝南に出陣してきたが、この陣に関羽が参加していたので、龔都はわざと敗走し、去り際に早く劉備のもとに戻るようにとの言葉を残していった。
軍勢は袁紹領に向かおうとしたが、袁紹軍は内紛が多く、劉備もこれを見限ったため、劉備の脱出を迎えて汝南で合流した。以後この軍勢が劉備軍の基盤となる。
のち劉備は許昌を襲撃しようとし、龔都は兵糧輸送を担当したが、曹操軍に囲まれ、張飛の救援も間に合わず、夏侯淵に討ちとられてしまった。
正史の龔都
劉備は袁紹の下を離れた際、汝南で龔都たちの軍勢を吸収し、軍事的基盤とした。
