2020年1月にダゾーンが久保建英(マジョルカ)のラ・リーガ公式インタビューを配信していて興味深かったので、文字起こししておきたいと思います。
久保少年にとってのラ・リーガ
久保建英「海外のリーグを見始めた時からラ・リーガを追っていました
その時はダビド・シルバやダビド・ビジャが好きでした
当時バレンシアがとても強かったです
子供の時は日本でラ・リーガどころか、サッカーもそれほど人気ではなかったと思います
日本人選手が来ればたとえ深夜の試合であってもより多くの日本人がラ・リーガの試合を観ます
今は浅い時間の試合もあり、さらに多くの人が観ていますね」
Jリーグとラ・リーガの比較
久保建英「ラ・リーガはJリーグよりも縦に速いサッカーをします
スペインではボールをそんなに多く保持しないし、カウンターもより多いです
ファンはそれを楽しんでいますし、応援するチームが守るのと同様に攻めるのを好みます
今Jリーグはラ・リーガからイニエスタやダビド・ビジャ、サンペールなど偉大な選手を獲得して成長しています
それはとても良いことです。なぜなら、ラ・リーガ同様に多くの人がJリーグを観るからです」
スペインに来た意味
久保建英「いつだって生まれた国ではない別の国に行くことはとても難しいことです
自分はマジョルカでもプレーしていた大久保選手と、彼のFC東京ラストシーズンを共にプレーすることができました
彼はラ・リーガはとても難しいけれど、その経験はとても素晴らしかったと言っていました」
なぜレアルマドリードだったのか?
久保建英「ここに来たいという意欲は大いにありました。同時に何が起こるか分からないという不安もありました
わずか18歳という早さでプロのレベルを知ることができるのは幸運だと思いました
マドリーは日本まで来て自分に関するスポーツ面でのプランを説明してくれました
全ては自分次第ですが成長していけばおそらくマドリーでプレーするチャンスは得られると思います
自分自身が確固として成長を続けなければいけません
今のところは自分ができることをやってそれを続けていくだけです
練習や試合においては世界のフットボール界のトップレベルを知ることができます
それが世界のトップを基準として自分がいつ辿り着けるかどうか計算しています
今現在そして将来にも役立つことを教えてもらいました」
マジョルカ加入の理由
久保建英「当初はマドリーのBチームに残る予定でしたが、プレシーズン後に1部で出来るかもしれないと考えました
そして現れたのがマジョルカでした
自分に対して他のクラブよりも関心を抱いてくれていて、どのくらい自分を望んでいるかを伝えてくれました」
マジョルカでの経験
久保建英「最初はピッチ内外の規律を理解するのに苦労しましたが、少しずつ慣れてきています
彼らは2年前から同じ規律やスタイルでプレーしており、自分は新入りでした
なので苦労しましたが、チームメイトや監督コーチの助けで少しずつ適応しています
マジョルカでするべきこと
久保建英「自分がしなければいけないことを受け入れ、求められていることを理解しています
常に人生で1番最高の試合をすること、攻撃ではゴールやアシストなど決定的なプレーをすること
守備では基本的な自分たちのコンセプトを忘れないことです」
初ゴールについて
久保建英「試合の直前にビセンテ・モレーノ監督がそろそろゴールを決めないといけないと言ってきました
実際その通りになって嬉しいです」
マジョルカの問題点
久保建英「アウェーの試合で特に前半や試合の終盤に自分たちに何かが足りない時間があります
相手チームにそこを突かれて僕たちは失点しています
勝利が必要なのは明らかで、そこから全てが変わると思います」
マドリーとの対戦
久保建英「プレシーズンは彼らとともに過ごしたので少し変な感じでした
ヴィニシウスに挨拶したりして最初は奇妙な感じでした
自分は途中から試合に出て、終わった時には他のチームメイト同様に嬉しかったです」
自分のプレースタイル
久保建英「理想的なポジションはトップ下です。しかし今のフットボールでトップ下を置くチームは多くはありません
だから監督が求めるポジションに自分は適応します
例えば今はサイドのポジションが快適だと思っています
自分の基本的な特徴はライン間でボールを受けて、そこからドリブルで相手をかわすことです
弱点ではないですが、ゴールを決めるためには決める局面で冷静にならなければなりません
すでに1ゴール決めているのでより冷静になれるでしょう
まずは1部残留を達成すること。そのあとは上の順位を目指したいです」
将来
久保建英「重要なのはどのように自分のキャリアを終えるかです
自分はこのようなリーグでこんなにも早くデビューできる幸運を手にしました
できるだけ高いところを目指していきたいし、キャリアを終える時に何も後悔したくないです
CLやW杯のような重要な試合でプレーしたいですし、そのようなタイトルを勝ち取ることができればいいですね」