自分に満足できる日は一生来ない！
黒島結菜さんは、ここまで順風満帆のキャリアを積んできている印象ですが、それでも女優としての迷いや居心地の悪さを感じていると言います。
自信がない
黒島「居心地が悪いというか、自信がなかなか持てないんですよね。今回（周防正行監督「カツベン！』2019年12月公開に）出演が決まった時も、嬉しい半面、私でちゃんと務まるかって不安もあった。
黒島「『カツベン！』という作品には自信が持てるんですけどね。きっと作品ごとに成長はできているんだろうけれど、満足ができないということだと思うんです。ここで満足してしまったら成長できないとも思うし。」
疑いの中で…
黒島「（世間が）評価していただけるのはすごくありがたいけれど、『本当?』って疑う気持ちも持ってしまう。その時その時は手を抜かずに一生懸命やっているんだけれど、終わってみると、もっとできたんじゃないかなって思っちゃう。自分でやれたと納得するまで、ずっとそれが続くと思うし、満足できる日は一生来ないような気もしています。」
〝陰〟のある女優
周防正行監督の評価
周防監督が、黒島さんのちょっと陰がある感じが良かったと評価している点について、
黒島「陰があるというより、たぶん地味なんだと思います。普段は本当に地味なんです。」
人見知り
黒島「人見知りっていうのもあって、あんまりしゃべらないし、服装とかも…です。あとなんだろう…出かける場所とかかな。華やかな場所に行くのが得意じゃなくて…。」
好きな映画
会話劇をやってみたい
黒島「ずっと好きなのは、リチャード・リンクレイター監督の『ビフォア・サンライズ』『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』というシリーズです。歩きながら、何でもないようだけれど意味のある会話をするシーンがあるんですが、ああいう会話劇をやってみたいなと思います。」
よく観る映画
黒島「よく観る映画は決まっていて、『はじまりのうた』とか『雨に唄えば』とか、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』とか、その辺をリピートしています。」
大学を辞めた理由
両立できない性格
黒島「（女優として生きていくという)覚悟と呼ぶほどの強い思いがあったわけではなくて、やるべきことを整理した結果、そうなった感じです。自分は大学と仕事とプライベートを両立できない人なんだなっていうことに気づいたというのかな。」
写真を学んでいた
黒島「大学で好きな写真を学ぶのは面白かったけれど、学校じゃなくても写真はできるし、好きな写真の方向性もわかったし、学ぶべきことはできたと思ったというのもあります。そのちょうど仕事が楽しくなってきた時期で、だったら仕事に集中しようってほうに気持ちが変化したんです。」
これからやりたい役
黒島「ずっと沖縄戦を題材にした作品をやってみたいと思っています。」
黒島「小さい時から学校で勉強していましたし、やっぱり身近な題材なんですよね。映画やドラマにすることで広く知ってもらえたらと思っています。」
日常
黒島「去年（2018年）、犬を飼い始めたので、いまは犬中心の生活です。朝、犬の散歩に外に出て、近所のパン屋さんでパンを買って、帰ってきて食べて、掃除して洗濯して、お昼の番組を見てお昼を作って、お昼寝して、夕方くらいからまたお散歩に行って、帰ってきてごはん作って食べる、みたいな感じです。地味なんです。」
仲が良い友達
友達について
黒島「（友達と外で会うとか）そういうのないですね。いいなーと思うこともあるけれど、そこまで憧れもなくて。でも月に1回飲みに行く友達がいて、それを楽しみに頑張っています。」
黒島「（飲みに行く友達というのは、NHK）『いだてん』の女子生徒4人組です。モデルさんや芸人さんなんですが、似たようでみんなキャラが違って面白いんです。」
共演者とは…
黒島「私は共演者の方とそんなに仲良くなることがないんですけど、そのメンバーは特別。普通の安い居酒屋に4人で行って、しょーもない話して、酔っ払って帰るのが幸せです。」
結婚について
黒島「そんなに計画的に未来のことを考えるタイプではないので、いまを大事に過ごしていて、夜は、なるようになれって思っています。ただ、結婚は30歳になる前までにしたいという憧れはあります。」
参考：「anan」2019.12.25号など
