「ゆでガエル世代」とは?
「ゆでガエル世代」とは1957~66年生まれの現在50代から60代前半の男性[1]「日経ビジネス」2016年8月8・15日号
カエルは熱湯に入れると驚いて飛び出す。しかし、常温の水に入れ徐々に熱すると水温変化気付かないままゆで上がって死んでしまう。
平和で豊かな時代を謳歌してきたので、大人になってバブル経済崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショックという危機的状況にくり返し襲われても反応が薄く、社会的にも経済的にも、そして徐々に自分自身でも気がつかないうちに精神的にも、どうにも取り返しがつかない状態に…逃げ道なしで身動きがとれない八方ふさがりの人生に…
現実から目を背け続けているうちに、実際の現実の過酷さに突きつけられ、どうにもできなくなってしまうのだ。
時代
生まれた時から日本は平和な経済大国だった。その中で特に目標や価値観を自前で用意することなく、その成長の上昇トレンドに波乗りして流されていくだけ…。その結果、この世代の中には、昭和後半から平成30年間を通じても心の成熟とは無縁で、ただ年齢を重ねただけのおっさん化が顕著である人もいる…
価値観
楽しいことが大事。社会の変化にせよ、世界情勢の激変にせよ、深刻に考えることが苦手で、楽しもうよって言えてしまう…テレビ世代で、フジテレビのキャッチコピー「楽しくなければテレビじゃない」(1981年)を地で行く人生…
仕事
就活時にはバブル直前で好景気で売り手市場。大量採用で就職楽勝世代。入社後、仕事だって「楽しくなければ意味はない」!日本が置かれた現実を直視しない楽観主義。50代になってもノリが軽薄すぎるじゃないのか…過剰に持つ必要はないが、危機感がもう少しあってもよいのでは?
文化
愛読書は「POPEYE」そして特にファッションではブランド物大好き。大きなロゴつきの服とか…50代のブランド信仰はすごいよなぁ、違う世代からすると消費文化の病にさえ見える…
リア充はユーミンとサザンを聴きながら海や雪山にドライブしてた。一方で引きこもりはマンガ・アニメ・ゲームなどのオタク文化を育てた。世代の特徴として好きな物を手に入れるために財布のひもは非常に緩いので、旺盛な消費力がある。
結論(さしあたって)
結論としては、他の世代よりも皮相的でこじらせておらず、80年代の蛍光色を多用するファッションのように「わかりやすい」世代だなと思った。実は対策が立てやすかったのだ。
思想とか信念とかを持っている方は少なそうなので、彼らが機嫌がよさそうならば、本当にそうなのかもしれない、そのまま受けとってもいいのかもしれない。つまり二重底になっていないのではないかという結論にぼくは達した。
脚注
↑1 | 「日経ビジネス」2016年8月8・15日号 |
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