ARABIAアラビア、その歴史とヴィンテージの世界!バックプリントで年代がわかる!




インテリア

アラビアの歴史

1873年、フィンランド・ヘルシンキ郊外のアラビア地区にて、スウェーデンのロールストランド社の子会社として創業した陶磁器メーカー。
翌1874年に建設した工場の場所がアラビア通りだったことが、ブランドの名前の由来です。
1900年、パリ万博で評判になり、20世紀前半には北欧を代表するブランドになりました。
以来、数多くのデザイナーによる芸術性が溢れながらも、使い勝手に配慮した陶器を次々と発表。北欧を代表する名窯へと成長。
1945年から、「フィンランドの良心」と称されるカイ・フランクがデザイン部門を率いて、多くの人が日常的な使用できる、ユーザー本位のデザインを充実させました。
2002年にイッタラの傘下になり、イッタラの1ブランドとなっています。

親会社イッタラ

1881年、フィンランドでガラス工場として創業。
カイ・フランクやアアルト夫婦など、主にフィンランドのデザイナーによるガラス器で名声を高めました。「ティーマ」(カイ・フランク)が、高い実用性性とデザイン性で特に人気です。

アラビア 人気の現行品

パラティッシ プレート
「フィンランド陶芸界のプリンス」と称されるビルイエル・カイビアイネンがデザイン。1969年から生産されているロングセラー。
ムーミン マグ
原画の雰囲気をそのまま再現した、人気のシリーズ。1950年代終わりから商品化。1990年代より本格的に生産され、現在でも新商品が生まれています。

アラビアの希少なヴィンテージ

バレンシア ティーカップ&ソーサー
ハンドペイントによる深いブルーの絵柄が特徴のバレンシアシリーズ。2002年に生産が終了し、ヴィンテージとして大人気です。
デザイナーはウラ・プロコペ(ブロコッペ)。1948年にアラビアのデザイナーに。北欧のクラフトスピリットを継承した、力強い器が彼女の真骨頂。
バレンシアは、その名が示す通り、スペインの陶磁器にインスパイアされた作品。職人たちの手描きで細かいパターンを施しています。背景の異なる文化をミックスし、器の新しい美しさを切り開きました。

ARABIAの歴代バックスタンプ

参考:「増補改訂版 大人の北欧インテリア」主婦の友社、「CASA BRUTUS特別編集 器の教科書」マガジンハウス、「北欧デザイン旅案内」学研パブリッシング
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