ヴィーガンは健康的か?その危険性の理由




食と健康

ヴィーガンとは?

ヴィーガン(完全菜食主義者)が増加しているそうです。
ヴィーガンとは、イギリスで始まった、人間による動物の搾取を止めることを目的とした生き方です(その思想が「ヴィーガニズム」)。

ヴィーガンのタイプ

一口に「ヴィーガン」と言っても、いろいろなタイプがあります。
その分け方については、以前に別記事「ヴィーガンとは?ベジタリアンとの違い」にまとめましたので、お読みいただけると幸いです。

海外と日本の違い

海外 ➡︎ 欧米では宗教的な理念や動物愛護の精神からヴィーガンという生き方を選択する人が多いです。
日本 ➡︎ 「なんとなくクリーンでヘルシー」という軽い気持ちでヴィーガンライフを始めちゃう人が多いです。いわゆるファッション感覚ですね。また、ダイエットを兼ねてなどという人もいて、海外とは本質的に異なっています。

ヴィーガンの危険性

宗教や思想など明確な理由がない場合を除いて、安易に始めるべきではないでしょう。
理由は単純で、極端な食生活ゆえに身体を壊してしまうからです。
確かにヴィーガン的な食事のすべてが良くないわけではありません。
例えば、現代人に不足しがちな食物繊維を豊富に摂取できます。さらなフィットケミカル(健康に良い影響を与える化合物)や抗酸化作用があるビタミンを、より補うことができます。
ただし、やはり体の栄養のバランスという視点で言うと、総エネルギーが不足してしまいます。

不足する栄養素と悪影響

特にタンパク質、脂質、カルシウム、鉄分、亜鉛などが足りません。
脂質は、肥満のもととして避けがちですが、細胞を覆う膜やホルモンの形成には欠かせない栄養素です。
カルシウム不足は骨粗そう症のリスクが高まり、鉄分は月経がある女性には必須です。
ビタミンB12の不足も問題です。ビタミンB12は動物性食品にしか含まれません。摂取しないと、貧血などの症状につながります。
上記のような理由からも危険性は明らかでしょう。ましてや、成長期の子どもにヴィーガン食を与えるなどもっての外でしょう。
以上、「ヴィーガンは健康的か?その危険性の理由」でした。
参考:雑誌「ハーパーズ バザー」2019年10月号など
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