ザクをより知るための前史!ヴァッフ→ブグ→ザクⅠ開発と進化の物語




ガンダム

モビルワーカーからの進化

宇宙世紀0077年、ジオンは喫緊の課題であったであった動力用融合炉の小型化に成功。

モビルワーカーは、宇宙世紀0071年頃にはすでに開発されていましたが、モビルスーツ開発は動力用融合炉の小型化がうまくいかず、その後の開発が暗礁に乗り上げていました。

しかし、そこ問題がやっと解決したことにより、宇宙空間における圧倒的な機動性を獲得、実戦兵器としてのモビルスーツ開発は飛躍的に向上したのです。

「ヴァッフ」という革命

宇宙戦闘におけるモビルスーツの有用性を示した革命的機体。

トレノフ・Y・ミノフスキー博士が提案した試作機。モビルスーツ開発最大の障害となっていた動力用融合炉の小型化を実現し、宇宙空間での自在な機動性を獲得。

また、液体パルスシステムを応用して駆動性を向上させたことによって、宇宙空間で自在に動けるようになり機動兵器としてのかのうせいを高めました。

ヴァッフは、モビルワーカー以上ザク以下の「モビルスーツ」ですが、モビルスーツが従来の宇宙戦闘を一変させる存在であることを実証し、ジオンでのモビルスーツ開発を大きく前進させました。

YMS-03 WAFF 
頭頂高 17.34m 全幅 8.8m

不遇の名機 ブグ

モビルスーツ戦にも耐えうる機体として、開発されたブグ。

YMS-03ヴァッフのデータを基に開発された、本格的な戦闘に対応できる後継機体。劇中ではMS-04 ブグ(ランバ・ラル機)が大活躍しました。

のちのザクIに勝る基本性能を備えながら量産化されなかった不遇の試作機でもあります。コスト面に難があり、生産されたのは数体のみでした。生産性や整備性に優れたザクに制式量産機の座を譲ることになったのです。

ランバ・ラルが搭乗し、月面での「スミス海の戦い」(U.C.0078)で、ガンキャノン鉄騎兵中隊を圧倒してみせました。

なお、ブグの情報をつかんでいた連邦軍でしたが、事の重大さに気がついていたのは、テム・レイなど、一部の技術者のみでした。

MS-04 BUGU(RAMBA RAL)
頭頂高 17.5m 全幅 9.3m

そしてザクへ

宇宙世紀0078年、ヴァッフ、ブグの開発で手応えを得たジオンは、より生産性を高めたザクIを設計。これが初の量産機として正式採用されることになりました。

以上、「ザクをより知るためのザク前史!ヴァッフ→ブグ→ザクⅠという開発物語」でした。

参考:『別冊宝島2547号 僕たちの好きなガンダム Reboot』宝島社、『永久保存版 機動戰士ガンダム THE ORIGIN ヒストリア』宝島社

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