長友佑都が今だに(そしてこれかも)欧州の第一線=CLレベルで活躍できると確信できる理由




サッカー
なぜ?現役日本代表DF長友佑都は、今だに、そしてこれかも欧州の舞台で活躍できるのでしょうか。そこ答えはズバリ!無尽蔵の運動量と現代サッカーへの適性です。えっそれだけ?それだけです!でも、これこそが長友を世界でも希有な存在にしているのです。
現代サッカーにおいてサイドバックには何よりも縦に行ったり来たり上下する運動量が求められます。試合中にずーっと最前線と最終ラインを往復し続けるんですね。
なぜこんなに運動量が求められるのでしょうか?それは現在流行りの戦術というかゲームモデルにあります。
例えば、現在所属しているガラタサライですが、先日のトルコ スュペル・リグ第4節vsカスムパシャ戦では、僕の認識と記憶が間違っていないならば、基本3バックで、守備時には5バックになっていました。なお、ファルカオがデビューゴールを奪って勝利したこの試合で、長友は左ウイングバックでフル出場しました。
さて、この3⇄5バックの可変システムは、5バック時に最終ラインのスペースは消せますが、その一方で、サイドバックの手前に(そして攻撃時にはサイドバックの背後に)スペースができてしまう弱点があります。
もちろん他の選手がそのスペースを埋めるのがチームの約束事ですが、サイドバック自身が、いち早く上がったり下がったりできたら、それに越したことははありません。
並みのSBならMFに任せるそのカバーを、長友は、無尽蔵の運動量で、なんとセルフでできてしまうのです!
システム上、どうしてもできてしまう空間的不利(数的不利)を、自分自身で何とかしてくれてしまう選手てす!どの監督だって起用しないわけがありません。
実は長友こそが現代サッカーにぴったりのサイドバックなのです。イタリアでもトルコでもどの監督にも重用されてきた最大の理由ではないでしょうか。
普通のSBは、あんなに試合終盤までサイドを上下運動できないんですね。それに平均程度のクロスの精度があれば、もう引く手数多でしょう。あらためてすごいディフェンダーだと思います。
日本人で、長友の後継者どころか、もっとスケールが大きい若手のサイドバックに、例えば湘南ベルマーレの杉岡大暉がいます。
しかし、彼もJリーグの試合を観てると、ベルマーレ自体が運動量が売りのチームであるにも関わらず、普通のSB並みにスペースを空けてしまうんですね。誤解して欲しくないのは、杉岡選手が劣っているわけではなく、むしろ普通で、長友選手が異常に突出しているのです。
長友がこんなにも長くヨーロッパで活躍できる原因について、ライトにサッカー情報にふれている方々の間では日本人離れしたコミュニケーション能力にだけ焦点が当てられていることがありますが、心底、長友は過小評価されているとさえ思えます。
決して昭和の根性論ではありませんが、走れること、走り続けられることの価値を正当に評価すべきだと思います。
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