ポルトガルではもともと「トップ6に入る実力がある」(セルジオ・コンセイソンFCポルト監督)と前評判があったマリティモですが、2019-2020シーズンは、波に乗り切れていません。
しかし、2019/20ポルトガルリーグ第9節マリティモVSポルト。マリティモは首位相手に善戦しての引き分け、ポルトにとっては痛い結果でした。
先発の前田大然は厳しいチェックで貢献(第6節以来のフル出場)、中島翔哉も後半途中から出場して奮闘していました。アディショナルタイムの左からのダイレクトクロスは素晴らしかったですが、ルイス・スアレスが決めてくれませんでした。
この機会にマルティモというクラブについて調べてまとめておこうと思います。
MARITIMO マリティモ
創立:1910年
会長:ジョゼ・カルロス・ペレイラ
ホームタウン:フンシャル(人口:11万1,900人)
スタジアム:エスタディオ・ド・マルティエ(10,600人収容)
プリメイラ・リーガで40シーズンにわたって在籍し、UEFAヨーロッパリーグにも9回出場。
人気とライバル
「ビッグスリー」(ポルト、ベルフィカ、スポルティング)に続いてポルトガルで最も支持されているクラブの1つであり、地元のライバルであるナシオナルやウニオンよりも人気があり、マデイラ島で最も人気のあるクラブです。
ナシオナルが比較的社会的地位が高いサポーターが多いのですが、マリティモは労働者階級が中心です。
自由の象徴
クラブは、1970年代にマデイラがポルトガル本土からの自由と自治を求めて闘った際に政治的手段として利用されました。
かつて知事がマデイラ諸島の人々からの投票と支持を得るためにクラブへの支持を宣言し、人々はマデイラに対する誇りと忠誠の象徴としてマリティモを応援しました。
エンブレムの由来
1921年から22年に、フンシャルの刺繍デザイナー、ホセ・イネス・ラモスが新しい紋章を作成しました。新しい紋章は、ラダーで表現されたクラブの海事のルーツを維持しています。そもそもmaritimoは海運を意味します。
また、ライオンはマデイラ諸島の新しいチャンピオンの強さを象徴しています。
監督と前田大然
NUNO MANTA SANTOS
ヌーノ マンタ サントス
1978年07月25日
ポルトガル
フェイレンセでアシスタントやユースチームを指導し、16年12月からトップチームを指揮。16/17季には途中就任ながらクラブを8位に導く手腕を発揮。この時の評価は高く、今季よりマリティモの指揮官に抜擢。
DAIZEN MAEDA
前田 大然
1997年10月20日生まれ
173cm/67kg
日本代表
東京五輪世代の快速アタッカー。今夏に行われたコパアメリカのチリ戦で日本代表デビューし、松本山雅初の日本代表選手となりました。8月25日に行われたトンデラ戦で移籍後初ゴールも決めました。山梨学院出身ですが地元は大阪です。
参考:「EUROPE SOCCER PLAYERS GUIDES 2019-2020」エス・アイ・ジェイ、「2019-2020 EUROPE SOCCER TODAY」日本スポーツ企画出版社など