ヴィッセル神戸・フィンク監督がドイツメディアに語った【後半】ポドルスキとオリンピック/イニエスタとの仕事/監督論など【ほぼ全文だが意訳も】




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ヴィッセル神戸・フィンク監督がドイツメディアに語った【前半】日本の印象/Jリーグのレベル/三木谷オーナーなど【ほぼ全文だが意訳も】からの続き

日本人選手のシャイさ

フィンク:「日本では監督は絶対的なボスであり、完全に尊敬されています。日本の選手たちは決して私を批判することはありません。ここでは難しいことなのです。

日本人選手に彼ら自身の意見を言わせること、非公式な時に。「はい、わかりました」と言う代わりに、「違うやり方をすることはできませんか?」と。

創造的であり続ける必要があり、それはそれほど簡単ではありません。監督は尊敬されており、もちろん、私はそれが好きです。日本では監督は恵まれているのです。

私は、すでになんとか彼らの役に立つことによって、コミュニケーシをとれるようになってきました。非常にうまくいつています。

この考え方は、日本の文化に根ざしています。しかし、これは外国人選手も同じです。そうでなければ、この影響は過小評価できないことなのです。たとえば、ルーカス・ポドルスキは今では少し口うるさいプレーヤーです(笑)」

外国人枠問題

フィンク:「ルーカスはたくさんのクラブを渡り歩いてきました。彼はここでもファンを喜ばせ、全国的に有名です。

そしてもちろん、彼のクオリティ際立っています。彼は長い間怪我をしていたので、私とは2ゲームしかプレイできませんでした。しかし、ちょうど復帰したところです。

しかし外国人枠の問題があります。7人の外国人選手がいます。その中には、トーマス・フェルマーレン、デビッド・ビジャ、アンドレス・イニエスタがいます。5人はプレーを許可されており、彼らは常にすばらしいプレーをしています。

例えば、フェルマーレンは常に最終ラインでプレーするセンターバックです。今彼を欠いた場合、守備陣が欠けています。つまり、私たちは常にどのプレイヤーが各ゲームで私たちを助けることができるかを正確に分析する必要があります。現時点で私は極めて難しい判断をしながら戦っています。

もちろんこの状況をルーカスは理解しています。彼はすばらしいプレーをし、全力で戦うことができ、コンディションも良いです。彼は私たちのために重要なゲームで活躍すると確信しています」

ポドルスキと東京オリンピック

フィンク:「ルーカスは2020年の東京オリンピックに出場したいと言っていました。代表チームには3人のオーバーエイジ枠があります。

彼はそれをとても好意的にとらえており、彼は日本にいます。それは彼にとって素晴らしいことであり大きな挑戦でしょう、ドイツ五輪代表の選考を難しくさせるような」

 イニエスタには何も言えない

フィンク:「イニエスタは、ワールドカップ優勝経験者、欧州チャンピオンズリーグ優勝経験者ですが、彼が私について何て言っているのかはわかりません(笑)。

私にとって重要なのは、プレイヤーが常に素直であり、好きなことと嫌いなことの両方を監督に言うべきであると心得ていることです。監督として彼に要求することはありません。イニエスタに彼がどのようにサッカーをするべきかを伝えることはできません。 

しかし、世界的なスターであり史上最高のプレイヤーの1人と仕事をすることは、非常に特別なことです。彼に伝えることができるのは、私たちが何かを成し遂げることができるという神戸のプロジェクトに対する熱意です。

しかし、それとは別に、彼は非常にシンプルなプレーヤーであり、対処が簡単です。監督就任のサインした日に、すぐに彼に会いました。イニエスタはあまり話さない非常に控えめな人で、私はそれを好んでいます(笑)。

チームの若い選手たちはみんな彼を見上げています。先日、サミュエル・エトーがインタビューで彼のキャリアの最高のチームメイトはリオネル・メッシではなく、イニエスタだったと言っていましたが、さすがだと思いました。

私はバイエルン・ミュンヘン時代にメーメット・ショル(ドイツ代表、バイエルンのレジェンド)やマリオ・バスラー(ドイツ代表、ブンデスリーガ得点王)と一緒にプレイしました、二人ともすばらしいテクニックの持ち主でしたが、イニエスタは別格で私は選手や監督コーチとしてこれほど偉大なフットボーラーと仕事をしたことがなく、13年間コーチングの仕事をしていました。

しかし、イニエスタが私たちが一緒に仕事をした時間から何かを得られたと言ってくれるのならば、それは私にとって大きな意味があるでしょう」

監督論

フィンク:「指導者としてのキャリアは、はじめはヘルマン・ガーランドの下で、その後ジョバンニ・トラパットーニの下でというものですが、トラパットーニの情熱は私を感動させました。

トラパットーニの細部への目配り、彼のベテラン選手への向き合い方。彼は、161718番目の選手、つまりプレーしなかった選手を常に世話してきました。

または、オットマール・ヒッツフェルドの冷静さは、困難な状況でも冷静な頭を保ち、チームを良いムードにしていました。ヘルマン・ガーランドはタフな犬です(笑)。

誰もが自分らしさを持っています。そしてそれは長年にわたって発展していきます。ペップ・グラウディオラが自身のチームのプレースタイルについてすべてを発明したと思いますか?彼はヨハン・クライフからたくさんコピーしました(笑)。冗談はさておき、自身のスタイルに最適な要素を探すつもりです」

神戸にはいつまで?

フィンク:「私の妻も家族と一緒に神戸に引っ越したいとは思っていますが、監督として一か所でどれくらい働いているか分からないので、つまり不安定な仕事なので、私たちはまだ二の足を踏んでいます(笑)。

それは簡単ではありません。人は再びあっという間に去ります。私の子供たちはすでに4回引っ越しているので、私はこう言っています。「少し待って、来年の1月にここでどのようになっているかを見て見よう」と。私の契約は202012月までです。

6年前までドイツにいましたが、カムバックについて、もちろん、私はブンデスリーガにも目を向けていますが、今すぐに戻りたいというわけではありません。

現在、私はここ神戸でとても気分が良く、残りは単身でやっていくつもりです。しかし、もちろん私はブンデスリーガに育てられました。ドイツのトップリーグへの復帰が目標であることも事実です」

以上です。母国メディアだからでしょうか、イニエスタとのリアルな関係性のど本音で語ってくれていますね。興味深く読むとともに、神戸市民としてフィンク監督のことを支持していこうと改めて思いました。

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