イングリッシュ,プレミアリリーグ第25節トッテナムはホームでマンチェスター・シティに勝ちました。
日本語のTwitter上では、スパーズ賛歌の大合唱でしたが、僕は違和感を覚えていました、スパーズが〝勝った〟のではなく、シティが〝負けた〟のだと…
シティは変わらぬクオリティだった!
ハーフスペースの有効利用
まずシティはゲームに勝つために必要なことはやり遂げていました。例えば、ハーフスペースを狙ってボックス内まで侵入する攻撃が、面白いように決まっていました。
しかそこの日に限っては、デ・ブライネ、アグエロ、スターリング…彼らがフィニッシュの精度を欠きました。
足りないのはゴールだけ
つまりシティのパフォーマンスは素晴らしく、試合に勝つだけの十分なチャンスを作り出しました。でもゴールネットを揺らす事だけができなかったのです。ギュンドアンのPK失敗も含めて…
スパーズが3本のシュートで2ゴールなのに対して、シティは18本のシュートで0ゴールでした。そして60分、ジンチェンコのレッドカード…
モウリーニョは「負けない」を狙った?!
タンガンガへの指示?
すでにケインを失っているモウリーニョの、日曜日シティ戦でのゲームプランは、勝ち点3狙いではなく、負けないように!だったと思います。
例えば、左サイドバックのタンガンガは、攻撃をすることを禁じられた子どものように、前に!敵陣に侵入しません。
タンガンガのデータ
タンガンガの、この試合のタッチ数字は52回ですが、そのうち39回は自陣でのものです。
きっとモウリーニョに前に出るな!と釘を刺されたのでしょう。
〈点〉だけでなく〈線〉で…
ゲームを評価するバイアス
2-0という試合結果から遡って試合を意味づけてしまうのは、どうかと思います。
どうしても勝った方に有利なバイアスというか、偏った見方になってしまいます。逆に、負けた方を必要以上に色眼鏡で見てしまいます。
95分を通しての判断
サッカーは、90分間(最近はアディショナルタイムも含めた「95分」という言い方もするようですが…)のゲーム全体を、〈線〉として楽しみたいですね。
〈点〉として、つまりゴールの場面ばかりをつまみ食いしての、ゲーム評価を少し残念に思います。もちろん結果が全てという見方を否定するものではありませんが…
シティに足りないのはアルテタ?
アルテタが去ったが…
最後にシティが混迷を深めてリヴァプールとの優勝争いから脱落したのは、アルテタがアーセナル に去ってからだという考え方があります。
確かにその証拠に、ペップ・グラウディオラは、アシスタントコーチのアルテタがいなくなってから、フォーメーションをいじってばかりいます。
アルテタ不在は無関係とも…
また、(アルテタがいる/いないとは無関係ですが)今季を通して、スタメンを毎試合入れ替えているのです。同じメンバーで戦ったことがないのです。
2019-2020シーズンの現在まで、シティは76回のスタメン変更を加えました。リバプールは46回、レスターは44回、シェフィールドは最も少ない30回です。
参考:BBC、DailyMailのウェブサイトなど