【勝負の分かれ目】CLグループE第1節ナポリVSリバプール 流れを変えたジョレンテ!




サッカー
チャンピオンズリーグ グループE 第1節 ナポリVSリバプールが、とても勉強になる、エキサイティングな試合だったので、DAZNの分析文字起こしを中心に、まとめておこうと思います。

【前半】お互いに戦術・戦略を徹底して互角

リヴァプール

攻撃:プレミアリーグ同様、高い位置からのプレスで得意のカウンターを披露しました。
守備:ファンダイクを中心にナポリの攻撃をシャットアウト!
クロップ「前半はお互い相当なハードワークでワイルドな試合だった。カウンターに次ぐカウンターで、ボールを失ったら時々に戻る展開だった。非常にコンパクトで良いディフェンスもしていたし、それが強豪に対するプレイのやり方だ」

ナポリ

チームカラーのパス回しから縦に速い攻撃を仕掛けました。
守備:クリバリを中心に世界最高3トップ(サラー、マネ、フェルミーノ)をブロック!
アンチェロッティ「リヴァプールに攻撃されるのを想定し、低い位置から守備するように指示を出した。王者相手に守備が耐えられることが分かった」

【後半】1枚のカードが運命を分ける!

69分 ロサーノに代わって、ターゲットマンのジョレンテを投入
アンチェロッティ「昨年と違い選手を入れ替えた」
クロップ「あれで流れが変わった」
ナポリはジョレンテというターゲットマンが入ることで、ポストプレーと言うオプションが加わりました。
リバプール守備陣の中で必ず1枚はジョレンテに対応せざるを得なくなり、マークが甘くなったり、他の選手が動けるスペースができました。
アンチェロッティの的確の采配が明暗を分けたのです。
そもそもフェルナンド・ジョレンテは、昨季末にトッテナムからフリーになった時に、インテルやユナイテッドとの争奪戦を制して移籍金ゼロでナポリに加入しましたが、それはアンチェロッティ自身の説得によってであるという話もあるそうです。

試合後のコメント

アンチェロッティ 勝者の弁

「ナポリはリヴァプール相手に、昨年とは違った形で互角の試合をすることができた」
「リバプールが主導権を握ったときでも、われわれは集中力を切らさず戦えていたし、最後まで全体の守備意識を捨てなかった」
「得点は少し独特なシチュエーションで生まれたが、試合内容としては凄く喜んでいる」
「今の段階では何もかもがまだ定まっていない。友人はよくこんなことを言っていたよ。今は半袖を着てその次に長袖そして半袖に戻すとね。つまりまだ道のりは遠いと言うことだ」

クロップ 敗者の弁

「われわれは優勝したからわかる、優勝するには運も必要だということを」

アンチェロッティと戦術について

デビット・ベッカムが語る
「戦術面に置いてカルロ驚かすことができることなど1つもしてない。第一に、彼はイタリア人なので試合における戦術的部分を非常に真剣に取り扱う。第二に、彼は試合について知っておかなければならないあらゆることを知り尽くしている。
ミランでは、我々は定期的に対戦チームと個々のプレーヤーに関するビデオセッションと会議があった。彼は自分の周囲に優れた人達を集め、あらゆる手段を講じて調べ尽くす。彼はそういったタイプの監督であり、それが成功してきた理由であり、今後も成功するだろう。彼は物事をそれが正しくなるまでやり続ける」
アレッサンドロ・ネスタが語る
「カルロ及び彼の試合について話すとき、彼が戦術についてどれほど賢いかということを理解しておかなければならない。
彼はいつでも、人の言うことに耳を傾け、学び、そしてもしそれがチームにとって利益になると思えば、変更する準備ができている。彼は試合について考え、変更することを恐れない」
参考:DAZN『FOOTBALL FREAKS』#4、『カルロ・アンチェロッティ 戦術としての監督』角川書店、『2019-2020 EUROPE SOCCER TODAY』日本スポーツ企画出版社
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