湘南ベルマーレが現役ノルウェー代表のFWタリク・エルヨナッシ(Tarik Elyounoussi)と2年契約を結びました。
恥ずかしながらどんな選手か存じ上げず、ノルウェー語のWebサイトを調べて翻訳/意訳してみたら、興味深い内容がいくつかあったのでまとめておきたいと思います。
ユーロ2020という夢と不安
ユーロへの出場
2020年3月に行われるUEFAユーロ2020の予選プレーオフにノルウェーは本戦出場の望みをつないでいます。
プレーオフCにおいて、残り一枠を、スコットランド、イスラエル、セルビアと争うのです。まずセルビアと対戦し、かてば残り2国の勝者と決戦をします。
エルヨナッシは当然こういった試合に代表の一員として参加することを強く望んでいます。
エルヨナッシ「私はノルウェー代表としてユーロをプレーするという夢を持っていました。私は代表チームで10〜11年間プレーしてきましたが、その経験はありません。ある意味で、それが私のキャリアで最後に欠けているものです。2020年3月にセルビアとのプレーオフのチャンスがあります。私たちが勝ち、私の夢がかなうことを本当に願っているのです。」
Jリーグ入りもユーロOK
しかし、その代表選考にあたって日本のJリーグ行きは、誰の目にもマイナスです。事実、エルヨナッシにとっても大変気がかりだったようです。
しかし、ノルウェー代表のラース・ラガーベック監督が言ってくれたことを紹介して、日本行きに関する心配が消えたようです。
登録名「タリク」
エルヨナッシ「体調が良くて元気である限り、選考に関しては他の選手と同じような基準になるとラースは言っています。日本のリーグはアジアで最高で、サッカーの環境が素晴らしい、私はストライカーは続けます、日本で『タリク』という名前で行くでしょう。」
エルヨナッシ「ラースは賢明な紳士です。彼はサッカーについて多くのことを知っているので、私は彼が日本のリーグについてどう思うか聞いてみたい。」
お金が目的ではない!
日本に来た理由
なぜ日本を、Jリーグを選んだのでしょうか?
エルヨナッシ「私たち家族はノルウェーから出るにあたって、ある種の現代的な冒険を体験したかったのです。他の国でもっと良い取引をすることもできましたが、私は日本の文化と国を経験したかったのです。私がお金のことばかり考えていたら、他の場所に行っていたかもしれないですね。」
家族
エルヨナッシは、パートナーのHedda Vedeler Lassen、娘のSelmaと共に日本に引っ越します。 Selmaはもうすぐ1歳になります。彼らは横浜と東京の大都市の間あたりに住んでいます。
エルヨナッシ「そこは小さな街です、かなり静かなエリアでもあります。家族連れが住むには最適で、大都市からもそれほど遠くありません。」
イバ(横浜FC)のアドバイス
エルヨナッシは、2016年から横浜FCでプレーしているノルウェー人FWイバ(Abdurahim “Ibba” Laajab)にも相談したそうです。
エルヨナッシ「彼は日本についてポジティブなことだけを言っていました。」
〝カズ〟三浦知良のように…
長く日本に?!
31歳のエルヨナッシは、今回まず湘南ベルマーレとの2年間の契約にサインしましたが、彼はより長く日本に滞在することを除外していません。
カズの存在
エルヨナッシ「52歳の日本人が横浜でイバとプレーしています。人々は彼には注目し、元気をもらい、その日本人選手は健康で、まだモチベーションの火は消えていません。彼がもうJ1リーグにいるということを無視するべきではありません。」
エルヨナッシ「その男の名は三浦知良です。彼は現役世界最年長のプロのフットボーラーで、2020年2月に53歳になりますが、横浜FCと新たな契約を結んだばかりです。」
故郷のクラブへの愛
エルヨナッシ(しかし一方で)「私の夢は、故郷のクラブフレドリクスタFKに復帰して自分のキャリアを終えることでもあります。」
参考:ノルウェーで最大発行部数を誇る新聞「Verdens Gang」など