ABC(朝日放送)で東京五輪U-23日本代表のエースストライカー上田綺世21歳の特集を放送していて興味深かったので文字起こししてまとめておきたいと思います。
中学時代の挫折
よく知られているように、上田綺世は、中学時代に鹿島アントラーズのジュニアユース(中学年代)に所属していました。
その際に、『このチームからユース(高校年代)に上がる選手はいない』と言われたそうです。
上田自身は、その頃を振り返って、スピードもそうだったし技術も含めてやっぱり必要とされていなかったと回想しています。
上田は仕方なく地元の高校に進学して、サッカーを続けるしかありませんでした。
ちなみに上田と同学年の堂安律(現PSV)や冨安健洋(現ボローニャ)は高校生でJリーグデビューを華々しく飾っています。
さらに上田は高校卒業後もプロから声はかからず法政大学に進学します。身の回りの事は全て自分でやる、6畳に3人部屋の寮での生活になります。プロとは歴然とした環境の違いです。
上田綺世の哲学
しかし上田は諦めませんでした。「俺のサッカー人生が失敗なのかって言ったら違うし、サッカーキャリアは続くので、最終的に勝てればいい」
上田はその中で自分だけの武器を見つけます。「1番点をとって1番目立ってやれば使わざる得ないだろう。得点を毎試合取りに行くことにはこだわっています」
その武器とは、得点パターンの多さ!です。豪快なヘディング、抜け出しからの華麗なゴール、強烈なロングシュートなど。
この結果、ご存知のように2019年5月、大学生ながらただ1人日本代表に選出されてコパアメリカを戦いました。ついに先を進んでいた堂安や富安と言う同世代のスターたちと肩を並べたのです。
「あんまり日の目を見ないサッカー人生だったので、いつかドーンと出てやるという感覚もあったし、活躍すれば『上田綺世』の価値が上がるチャンスがあるなとっていうのを常に考えながら代表では活動しています」
さらに挫折の原因にもなった鹿島から声がかかり2019年8月のホームデビュー線では鹿島アントラーズの一員としてJリーグ初ゴールをあげました。その試合後のインタビューで、
「応援ありがとうございます。大勢の方に名前呼んでもらえる事はそんなになくて、すごく感動しています。また応援よろしくお願いします」
東京オリンピックに向かって
「(初めて)代表に呼ばれた時と同じような感覚はあります。むしろ何倍も大きな自分の価値を上げるチャンスだと思うので、そのためにはゴールを取ることとチームとして金メダルと言う目標も達成する必要があるんじゃないかと思います」
参考:MBS(毎日放送)「TOKYO応援宣言しぶこ&五輪サッカー2020目前‼︎年末スペシャル」