チャンピオンズリーグ2019-2020ラウンド16第1戦アトレティコマドリードvsリヴァプール…確かにシメオネは1-0で勝ちました。しかし、勝ってもリスペクトされるゲームでは、あるいは戦術ではなかっという意見もあります。
まるでモウリーニョ…
ポゼッション率27.5%
シメオネの戦術は、ひたすらひたすらネガティブでした。ディフェンシブでした。
アトレティコのボール保持率(ポゼッション率)は、わずか27.5%…にもかかわらずリバプールに勝ちました。
これは、2018年3月にバーゼルがマンチェスターシティに勝って以来、UCLノックアウトステージで勝利したチームとしては最低の数字です。
バス戦術
まるで往年のモウリーニョのようでした。もちろん皮肉です。
かつての、チェルシー時代のモウリーニョの、あのような極端に守備的な戦術は、ゴール前にバスを確実に停めるという意味で「bus tactics(バス戦術)」と揶揄されました。
その意味では、あの堅く堅く守る戦術はひどく時代遅れであり、退屈で残念な感じでした。
ボックスの中を10人で固めるような戦術をとるとは…あそこまで極端に守備的な布陣で臨むとは思ってもいませんでした。
そのチームの姿は、テクニカルエリアのイメージとは程遠い、ひどく臆病なものに見えました。
シメオネのお遊芸!守備的な4-4-2
システムは4-4-2。敵陣、中盤、自陣で守備の仕方を変えていく、シメオネお得意の守備的な布陣です。
特に自陣での守備では、リヴァプール攻撃陣が動くスペースを徹底的に消して、ゲーム自体を単調で盛り上がりに欠けるものにすることに成功しました。
リヴァプールが主張するシメオネの罠
ロバートソンの怒り
アンディ・ロバートソンは、アトレティコの選手があまりにも簡単に倒れたと非難しています。
ロバートソン「彼ら(アトレティコ)は簡単に倒れていました」
クロップの抗議
クロップ「サディオ・マネは標的にされた、それは明らかでした。彼は前半を良いプレーをしていましたが、彼らの狙いは、イエローカードを得ることだけでした。だからマネを交代させました。」(以上、英紙「THE Sun」)
シメオネ無敗伝説
天才戦術家?
リヴァプール戦のシメオネは、単なる臆病者か?勇敢な天才戦術家か?ひとによって評価は異なるでしょう。
ただし、Optaによると、ディエゴ・シメオネは、就任以来、チャンピオンズリーグのノックアウトステージでは、これで13試合9勝4引き分けで、一度も負けたことがありません。ホーム・ワンダメトロポリターノ(2017柿落としですが…)では無敗です。その意味では、〝要塞〟に籠城した、天才戦術家ということになるでしょう。
アンフィールドへ
いずれにせよ、舞台はアンフィールドへ…クロップ「アンフィールドへようこそ。まだ終わっていません。」