郭攸之(かくゆうし)、劉備・諸葛亮に信頼され蜀の宮中を司った臣【三国志演義と正史のちがい】




三国志

蜀の侍中。第一次北伐に出る諸葛亮に命じられ、宮中のことを司りました。

演義の郭攸之

「出師の表」には費禕、董允とともに誠実で良識があり、忠義のものであるため劉備が抜擢した人物、として記されています。

諸葛亮にとってみれば、北伐に出ている間に漢中を任せるに足る人物との思いがあったのでしょう。

正史の郭攸之

南陽の人で、才幹と学識によって名の知られた人物でした。

第一次北伐に際して、同じ侍中の費緯が参軍に、侍郎の董允が侍中へ昇進した上、虎貫中郎将を兼任し、警護の近衛隊を指揮したのに比べ、郭放之はおとなしい性格のためという理由から、侍中のままとされています。

つまり郭攸之は諸葛亮が第一次北伐に出陣するときに宮中を司る役目を任されているのです。

正史には学識が豊かで優れた人物であるとして、劉備も認めていたことが記されている。しかし、性格は穏便で、目立たぬ存在でもあったらしいです。

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