グフは「ザクとは違うのだよ ザクとは」実際に何が違うの?




ガンダム
グフは、ザクの改良版として開発された新型の、陸戦用量産型モビルスーツ。武装、機能ともに地上戦を想定されている。宇宙での運用ができない分、地上での運動性能を高めています。
「青い巨星」(劇場版より)ランバ・ラルの機体が有名です。
 

基本スペック

MS-07B グフ GOUF

頭頂高 18.2m 本体重量 58.5t 全体重量 75.4t
装甲材質 超硬スチール合金
出力 1,034kW 推力 40,700kg

MS-06F ザク ZAKU

頭頂高 17.5m 本体重量 56.2t 全体重量 67.1t
装甲材質 超硬スチール合金
出力 976kW 推力 43,300kg
 

開発について

ザクと同じくジオニック社が開発。そもそもはザクを操縦したパイロットたちの要望が反映された機体でした。
ランバ・ラル(ジオン軍大尉、35歳)が使用した機体は先行量産型で、彼のために専用のチューニングが施してあったと言われています。
ガンダムと互角以上の戦いができたのはランバ・ラルの技量とこのチューニングによって量産機以上の性能を発揮したからでしょう。
またザクでは外部に露出していた脚部の動力パイプを内装するなど、機体設計を見直し、複合装甲の採用で全体を強化しています。
ランバ・ラルの搭乗機はガンダムのビームサーベルによってコックピットを破られていますが、それでもコクピット周辺はパイロットたちからの要望でザクより装甲が強化されていたそうです。
 

強力な装備

ザクでは指揮官だけにあった通信用のマルチブレード・アンテナをほとんどの機体に装備しています。グフは爆撃機ド・ダイYSとの連携をとることもあり通信機能の向上が必要だったためと言われています
ヒート・ロッドは伸縮式のムチで、内部に収納も可能です。敵の機体にパルス状の高電圧をかけられるほか、電荷によって高熱を発生します(いわゆる放電攻撃)。ランバ・ラル機は、この兵装でガンダムのつま先部分を切断しました。
近接専用の変装として75㎜五連装フィンガー・バルカン砲が搭載されています。宇宙用の装備をオミットしたことでできたスペースが、こうした兵装の内装を可能にしました。
ヒート・サーベル。汎用性を重視したザクとは異なり、対モビルスーツ格闘戦を意識した装備です。その他に、ヒート・ホーク、360㎜ジャイアント・バズ、専用シールドも装備。
 

後継機

 

MS-07B-3 グフカスタム

 1年戦争後期に投入された、中距離射撃強化型(攻撃範囲拡大)の改良機。操縦者に高い習熟度が求められた左手のバルカン砲は、外付けのガトリング砲、またはシールドを持てる手に変更されているます。ヒート・ロッドはワイヤータイプを採用しています。

グフは地上用に特化したことで軽量化に成功し高い運動性を誇りました。半面、生産コストが高くパイロットにも技量を要求したのです。このためザクに代わる地上用の次期主力となったのはツィマット社の開発したドムだったのです。
 
参考:『機動戦士ガンダム新パーフェクトブック』徳間書店、『僕たちの好きなガンダム』別冊宝島662、『僕たちの好きなガンダムReboot』別冊宝島2547、『機動戦士ガンダム大解剖』三栄書房
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