【三国志の名言】劉備の徳、諸葛亮の上司の心得、馬謖が優秀であった理由、関羽と張飛の死に方から学べる事【蜀】




三国志
大事を済すには必ず人を以て本となす

劉表が亡くなり荊州からの撤退を開始した劉備をもとに多くの住民がついてきました。この時、足手まといになる住民を見捨てて先を急ぐよう進言した部下に対して到備が発した言葉。

現代語訳では「大業を成し遂げるには、必ず人が基本となる」

自分を慕って集まってきた人々のことを見捨てることはできない、という心情を表したもので、我が身を危険にさらしても人を思う仁徳の人・劉備快心の一言です。

古の善き将は、人を養うこと己が子を養うが如し

これは諸葛亮が劉備の死後に語ったとされる言葉です。

現代語訳では「昔の優良な将は、自分の子どもに接するように、自分に仕える部下にも親しみを込めて接したものだ」となります。

もしかするとこれは、諸葛亮が劉備を思い出しながら語った言葉なのかもしれません。できることなら、こんな上司の下で働きたいものですね。

用兵の道は、心を攻むるを上と為し城を攻むるを下と為す

諸葛亮からの評価が高かった馬謖が、南方異民族の平定戦の最中に諸葛亮から意見を求められ述べた言葉。

現代語訳は、「用兵の道は、心を攻めるのが優れた策で、武山で攻めるのは下手な策だ」となります。

諸葛亮はこの言葉を聞き入れ、このあと南中で孟獲を解放。7回捕えながら7回許すことで、孟獲に臣従を誓わせています。

短を以て敗を取るは、理数の常なり

現代語訳だと「短所が原因で身を亡ぼすのは世の常で、仕方のないことだ」となります。

実はこれ、正史の編者・陳寿の言葉で、関羽と張飛について述べたらしいです。

確かにふたりとも、いい死に方とは言えません。関羽は策にはまり無名の陸遜を侮ったことで落命。張飛は、酒癖の悪さと乱暴な性格が部下の反発を買い殺害されました。この言葉は、現代人の我々も肝に銘じておきたいものです。

参考:『歴史旅人vol.3』晋遊舎

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