張遼

「英雄、英雄を知る」の言にふさわしい魏の随一の驍将！関羽との友情は武人の意気。

丁原、董卓、呂布と主を変え、曹操に服従。沈着冷静な猛将で、張遼を恐れた孫権は張遼との戦いを禁じました。

確かに良将なのですが、一方で他人との折り合いが悪いところがあり、言い換えれば剛毅だが単純では不遜な典型的な武人でした。なるほど関羽との気があったのもうなずけます。

徐晃

鉞(まさかり)持てば天下無双！曹操幕下の群雄の中でも渋さが光る孤高の勇者。

曹操以下三代に仕え、曹丕の時代には右将軍、武功を挙げても驕らぬ謙虚な武将でした。『演義』では、大斧を振るう武将として登場。

実は関羽を尊敬していましたが、討伐にあたっては「私事をもって国事を左右することはできぬ」と自らを戒めて攻めました。

張郃

的確な判断とそれに裏打ちされた勇猛さで、馬謖を破り孔明の悲願を街亭で挫いた！

袁紹配下から曹操に降りました。数多の戦いで活躍し、曹丕の時代には左将軍に任じられますが、司馬懿に命ぜられ諸葛亮を追撃中、戦死。

智勇に優れた名将であり、諸葛亮の北伐を阻止したのは、実際には張郃の功績です。

于禁

戦では殿をしばしばつとめた最古参の名将！

弓馬に優れ、多くの武勲を上げた虎威将軍。しかし、死を選ばず捕虜になったため評価を下げてしまいました。

もともとは讒言されても「言いわけなど些細なことだ、まずは敵を倒すことだ」と言った、自分の命よりも国に対する責任を重く考える人物です。

楽進

曹操旗揚げ以来数々の戦場に一番乗りした歴戦の猛将！

記録係として曹操に仕え、後に武将となります。勇猛果敢な戦いで、多くの手柄を立てています。荊州攻めの際の折衝将軍、その後右将軍に昇進。

曹操からは「于禁、張遼と並んで、忠義で純一な性格。どんな強固ても落とせない城はない」と絶賛されていました。

参考：『歴史旅人vol.3三国志最強武将ランキング』晋遊舎、『三国志III武将FILE』光栄など