イングランド・プレミアリーグ第11節ボーンマスVSマンチェスター・ユナイテッド。荒天の中マンUにホームで1-0で勝利!ボーンマスは、90分間ずっとインテンシティの高い、自然と応援したくなるチームですね。
そこでこの機会にボーンマスというクラブについて調べてまとめておこうと思います。
AFCボーンマス
AFC BOURNEMOUTH
●創立/1899年
●会長/ジェフ・モスティン
●ホームタウン/ボーンマス(人口:18万3,000人) 南部のリゾート地。
●STADIUMバイタリティ
オープン/ 1910年
最大収容人数 / 11,329人
平均観客動員10,532人(18-19)
● サプライヤー/アンブロ
●平均年齢/25.3歳
●平均身長/180.9cm
●レフティー率/26人中9人(34.6%)
プレミア初昇格から丸4年。財政面のハンデを若き智将の手腕と組織力でカバーし、安定した戦いを続けています。
プレミアに留まり続けるチームは、ハウ監督のもとで攻撃スタイルを標榜。
ポゼッションをベースとした攻撃的なスタイルで、昨季はトップ6以外では最多となる56ゴールを記録しました。格上にも勇敢に立ち向かうアグレッシブでした。
しかし昨季は序盤戦こそ快進撃を続けましたが、年を越す前に早くも失速し、最終的に14位にとどまりました。その原因はリーグワースト3の70失点という脆弱な守備です。
したがって、攻撃スタイルは魅力ですが、守備の改善なくしては上位進出は厳しいと言う見方があります。
クラブのアイコンであるハウ監督の下、常に仕掛ける攻撃的なスタイルは2019年も不変。
アケを中心に最終ラインから丁寧に足元でボールをつなぎ、チャンスと見れば人数をかけて一気に攻めます。
指揮官が貫く哲学は若手選手の育成にある。今夏もポテンシャルを秘めた「原石」であるステーシー、ビリングらを獲得。同世代のメファムやラムズデールらとともに課題の守備力アップにつながる成長が期待されます。
昨季の主力に目を移すと、退団濃厚だったアシスト王フレイザーの慰留に成功。エースのC・ウィルソンとの契約延長にもこぎつけており、昨季猛威を振るったサイドアタックは今季も健在。
エディー・ハウ監督
Eddie HOWE
エディー・ハウ
1977年11月29日
イングランド
13歳で下部組織に加入し現役時代の多くを過ごしたボーンマスで今やクラブの顔となった青年監督にして、イングランド人で最も将来を有望視される戦術家のひとり。
予算も戦力も限られた昇格チームに能動的なスタイルを植え付けました。具体的には、若手選手を発掘&起用し、ショートパスをつなぎながらも縦に速いスピーディーなサッカーをチームに浸透させました。
一方で、分析力と対応力に優れる若き知将で、攻守に惜しみなく動き回り、後方から丁寧にボールをつなぐサッカーで、チームを4シーズン連続で残留に導いた手腕は高く評価されています。
2008~11年 ボーンマス(ENG) →11~12年 バーンリー(ENG)→12年~現在 ボーンマス(ENG)
FW カラム・ウィルソン
Callum WILSON
イングランド代表
在籍6年目(23年6月満了)
1992年2月27日
180cm・66kg
昨季30試合・14得点
チームを牽引する絶対エースで、昨シーズンは14得点・10アシスト。プレミア初の二桁得点を記録した昨シーズンは憧れの代表デビューを実現させました。パワーとスキルのバランスが良く、アシスト役もできる、どちらかというと万能型ストライカー。
ゴールのかたちとしては、クロスに合わせるだけでなく、爆発的なスピードを生かした抜け出しからのゴールも得意。決定力抜群!一方、守備面においては、前線プレスもさぼりません。
ステップアップの移籍が囁かれるなかで23年までの新契約にサイン。息子の誕生日でもある「13」を背番号にしています。
FW ジョシュア・キング
Joshua KING
ノルウェー代表
在籍5年目(21年6月満了)
1992年1月15日、
180cm・74kg、
昨季35試合・12得点
相棒を選ばない利他的なアタッカーで、スピード豊かなC.ウィルソンとの連携は抜群。
どんな時も慌てず冷静に精緻なシュートを撃ち込みます。PKも得意としています。昨季は自身のキャリア 2度目となる2桁得点を達成しました。
苦労続きだったユナイテッド時代には、ファーガソン元監督から「無視されていた」ということです。
MF ライアン・フレイザー
Ryan FRASER
スコットランド代表
在籍7年目(20年6月満了)
1994年2月24日
163cm・70kg
昨季38試合・7得点
プレミアリーグの小さな巨人。昨季はプレミア最小の163cmの身長ながら、相手のプレッシャーをものともしない力強い突破と、両足から鋭く正確なクロスを機度となく披露。
エースC.ウィルソンとの相性も抜群で、昨シーズンはアザールに次ぐリーグ2位の14アシストを記録。アーセナル行きが浮上するも残留。
MF ジェフェルソン・レルマ
Jefferson LERMA
コロンビア代表
在籍2年目(23年6月満了)
1994年10月25日
179cm・70kg」
昨季30試合・2得点
2018年W杯後にレバンテから加入した昨シーズンは初のプレミアながら八面六臂の活躍。無尽蔵のスタミナでピッチを駆け回り、相手のリズムを断ち続け、チームを支えました。
具体的には、鋭い読みと厳しい寄せで相手の攻撃を分断し、シンプルかつ器用に中盤からゲームを展開します。1年目からプレミアのスピードを苦にしなかった適応力も見事でした。
ピンチはカードをもらうファウルも辞さない潰し屋という側面もありますが、昨季の最終節のパレス戦で決めた一撃は、チームの年間ベストゴールに選出。
インスピレーションを受けているのはチェルシーのカンテで、「最高の選手の1人」と尊敬の念を忘れません。
DF ネイサン・アケ
Nathan AKE
オランダ代表
在籍4年目(22年6月満了)
1995年2月18日
180cm・75kg
昨季38試合・4得点
強くて速くて巧い、左利きの万能型CB。昨シーズン、フィールド選手で唯一、全試合に先発した最終ラインの絶対軸。高い守備力と技術、汎用性を誇り、今夏はマンCが獲得に動くも残留。
持ち味である巧みなビルドアップはもちろんのこと、昨季は守備でも懸命に身体を張り続けてリーグ屈指のブロック数を記録しました(今季も10節までのブロック数はプレミアリーグナンバー1)。
ドレッドヘアがトレードマーク。オフの日には愛犬のポメラニアンを連れて、美しいビーチへ散歩に出かけます。
参考:『2019-2020欧州蹴球名鑑』文藝春秋、『2019-2020EUROPE SOCCER TODAYシーズン開幕号』日本スポーツ企画出版社、『2019-2020EUROPE SOCCER PRAYERS GUIDE』エス・アイ・ジェイなど