亡き王騎の矛を受け継ぎ、その背を追って大将軍を目指す信に、廉頗は、大将軍になるために必要なものを教えています。また信や王賁がなれない理由も述べています。
大将軍の条件
もちろん身分は関係ないとした上で、廉頗は次のように語っています。
「百の〝精神力〟‼︎」
「そして百の腕力 さらに百の知恵 あと百の経験 百の幸運っ…」
「それら全てを兼ね備えた趙国三大天と秦六将はかつて…正に完璧な時代を築き上げた」
それに対して信は、大将軍となるだけでなく、「〝史上最強〟の天下の大将軍」になると啖呵を切ります。
信も王賁もなれない理由
それを聞いた廉頗は、笑ってそれが不可能であることを説明します。
その理由は、「強烈すぎたあの時代はもはや陰ることなき伝説」「故にこれから先いかに貴様らが暴れ回ろうと、常に疑問を、投げかけられる。彼らがもし、この時代にいたならば、とな」「儂らの伝説は、刻の流れに守られてしまったからのォ」

大将軍を越える方法
これを聞いて困惑する信に対して、廉頗は「実は一つだけ儂らを抜く方法が存在する」と続けます。
それは…「伝説の塗り替え」です。「儂らでも成し得なかった大業をやってのければ歴史は必ず貴様らをあがめる。」「中華の統一じゃ」
そしてそれを達成するには、「凄まじい程の武の力と、またそれをふるう器」「血の大業の〝業〟を受け止める器を持つ王が出現せねばならん」と述べるのです。
その言葉に信は政を思い出すのでした。
参考:『キングダム』二十三巻