原泰久『キングダム』の元ネタは?読めば、ネタバレも可能?!【今さら聞けない春秋戦国時代】




キングダム

三国志の元ネタが陳寿の正史『三国志』と羅漢中の小説『三国志演義』である事はよく知られていますが、原泰久作漫画『キングダム』の元ネタは意外に知られていませんので確認しておきましょう。極端な話読めば、ネタバレも可能です。

元ネタ①『史記』

前漢の時代、司馬遷が編纂した歴史書です。

国や人物の変遷が「本紀」「列伝」などのように紀伝体で記されており、のちの中国歴史書の雛形になったとされます。

後年、本書をもとに発見された史跡も多く、記述の正確さが評価される一方、いくつかの矛盾点も見られます。

漫画でもアニメでも『キングダム」本編で引用される場面が多いです。

元ネタ②『戦国策』

前漢時代に劉向(「りゅうきょう」と読みます。)がまとめた書をもとに編纂されました。

周の興りから始皇帝による中華統一まで、約250年の間に活躍した学者や思想家について記述された説話集です。

この書物が「戦国時代」のという名称の由来です。

『史記』の、戦国時代の記述は本書に拠っているともされており『史記』に記述のない人物の逸話も多いです。

弁舌で群雄割拠の時代を渡り歩いた、当時の学者たちの機知を感じられる書物です。

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