2019-2020シーズン、ディエゴ・シメオーネのもとでチームがこれほど苦労しているのを見たことはありません。
監督就任以来、シメオネがチームを軌道に乗せようとしている時期に、こんなに何度もつまずいていることはありませんでした。
2011年の苦い記憶
2020年冬の不振
アトレティコは1月23日にコパ・デル・レイの32ラウンドで3部のカルチュラル・レオネサに敗れました。
延長戦での2-1の敗戦は、2011-2012年の同じステージで3部クラブのアルバセテに敗れて以来、カップ戦でのチーム史上最悪の結果でした。
シメオネという監督
さて、その2011年の敗戦から2日後、アトレティコは、当時、監督としてはほとんど知られていなかったシメオネとサインしました。
それからアトレティコは、シメオネの下で困難な時代を経験しました。数シーズンにわたってチャンピオンズリーグのグループステージを通過できなかった事などです。
シメオネ自身のコメント
シメオネ「過去のシーズンには常に複雑な瞬間がありました。たぶん、チャンピオンズリーグで優勝できなかった後、またはチャンピオンズリーグの決勝で負けたときです。」
シメオネ「クラブに長く滞在すれば、このようなことが起こり得ますが、起こるべきではありません。」
2019-2020の苦戦
シリアスな状況
今までもシメオネ政権下のアトレティコは苦労することがありましたが、2019-2020シーズンは、かつてないほど深刻でしょう。
以前は、シメオネはすぐに状況を変えてチームを軌道に乗せるというビジョンがありましたが、今回はすぐに改善される兆候はあまりありません。
一度解体されたチーム
2018-2019シーズン後、アトレティコは、アントワーヌ・グリーズマンやフィリペ・ルイス、ディエゴ・ゴディンといったベテラン選手を失いました。
シメオネはチームを作り直すために、クラブの大改革をすすめましたが、今のところ混迷の中にあります。
グリーズマンの後任として、1億2000万ユーロ(1億3300万ドル)以上でベンフィカから獲得したジョアン・フェリックスは、ご存知の通り、まだ大きな期待に見合った活躍をしていません。
守備は堅い!でも攻撃は…
チームは守備的に堅固なままです。GKオブラクを中心にラ・リーガでは14ゴールしか奪われておらず、2番目に優れた守備力を有しています。(ただし、ペナルティエリア外からシュートに関する失点率が43%でリーグワーストです。)
しかし、問題は攻撃です。
シメオネ「得点できないときはすべてが難しい…」アトレティコは、第20節までの得点が20点…ラ・リーガ総得点ランキングで12位です。さらに決定率が11%…リーグ17位です。
ディエゴ・コスタの負傷は大きな影響があったでしょう。アルバロ・モラタは好調ですが、それ以外の選手の得点が少なすぎます。
顔をあげて前を向くシメオネ
シメオネ「私たちは自己批判的であるために謙虚でなければなりません。」
シメオネ「私たちは、すでに明らかになっている課題に対処するように努力する必要があります。私たちには非常に優れたチームがあり、私たちが望む結果がすぐに出始めると確信しています。」
まとめ
僕は、アトレティコをシメオネがここからどのように浮上させるのか?本当に注目しています。
さっき行われたラ・リーガ第21節〝もう一つのマドリードダービー〟レガネス戦はスコアレスドロー…チームは、主に攻撃ですが、本調子とは思えませんでした。
シメオネはアトレティコ復活の起爆剤が欲しいでしょう…が、そのチャンスは、さっそく来月2月にやって来ます。チャンピオンズリーグでの、現在世界最強のリヴァプールとの試合です。私見では、これはシメオネにとって監督人生をかけた一戦になるのではないでしょうか。応援してます!
参考:米サイト「NBC Sports」など