Optaのデータによって、横浜F・マリノス2019年J1リーグ優勝の立役者の一人、センターバックのチアゴ・マルチンスの驚くべき統計が明らかになりました。それはファウル、そしてイエローカードに関する統計です。
イエローカード0枚!
グリーンなDF
チアゴ・マルチンスは2019年のJ1で、イエローカードを1枚も受けていないフィールドプレイヤーの一人です。これだけでも素晴らしい数字ですが、他にもおります。
チアゴ・マルチンスについて、さらに驚くべきは、そのイエローカードをもらわなかったプレーヤーの中で、最も長い出場時間だったのです。
証拠としてのデータ
具体的には、33試合で合計2,883分ピッチでプレーしながら、イエローカードが0枚でした。
1位から5位のランキングは以下の通りです。
1位 0枚/2,883分 チアゴ・マルチンス
2位 0枚/ 2,871 分 高橋 諒(松本山雅FC)
3位 0枚/ 2,715分 土居 聖真(鹿島アントラーズ)
4位 0枚/ 2,458分 奥埜 博亮(セレッソ大阪)
5位 0枚/ 2,392分 金子 翔太(清水エスパルス)
田中碧の一発レッドについて
余談ですが、五輪代表のエース田中碧(川崎フロンターレ)はJ1デビューを果たした昨季以降、通算28試合に出場してイエローカードを1枚も受けていません。同記録を維持しているフィールドプレイヤーの中では、チームで最も出場時間が長い選手です。
その彼がU-23アジア選手権のグループリーグ第3戦カタールとの試合において、一発レッドカードになったのは不思議なことだと日本代表のサポーターが思うのは自然ですね。
なぜイエローカードが少ないのか?
お話をチアゴ・マルチンスにもどしましょう。
なぜファウルをするのか?
逆に考えてみて、なぜイエローカードをもらうようなファウルをしてしまうのでしょうか?
戦略的なファウルはどこのチームにでもあります。例えば、現在の世界最強!リヴァプールでも、決定的なピンチではファビーニョなどが意図的にファウルする〝仕事人〟です。(ちなみにリヴァプールはプレミアリーグで最もファウル数が少ないチームだったと思います。)
ファウルをする理由は簡単です。ファウルをしなければ止められないからでしょう。
ファウルをする必要がない!
ということは、ディフェンスでありながら、ファウルを、イエローカードをもらってしまうようなファウルをしないということは、止められているからということになります。
また意図しないファウルは、出足が遅れるから無理をしてファウルてしまうのです。それでしか止めることができなくなっていますが、それもないのでしょう。
センターバックにスプリント力は必須!
チアゴ・マルチンスは、抜群のスプリント力と走力によって、敵に追いつき、自分の形で無理なく守備できているのです。
2020年シーズンもチアゴ・マルチンスの〝クリーン〟なディフェンスに注目です。
【2020.1.29追記】クリア回数リーグ5位
以下は、J1の2019年シーズンのクリア回数トップ5です。( )は、ヘディングでのクリア回数です。
217(102) M・ヨニッチ
161(91) 鈴木 義宜
149(74) 平岡 康裕
148(74) 三浦 弦太
147(81) チアゴ・マルチンス