僕の関心は、アメリカのリベラルは、30代のゲイの民主党大統領候補ピート・ブティジェッチ(ブティジェッジ)氏を受け入れられるかにあります。
彼を大統領として受け入れるには、普遍的な価値に基づいたポジティブな〝やせ我慢〟が必要だと思うからです。リベラルが試されているのではないでしょうか?
改めてブティジェッチ氏とは?
38歳。ハーバード大学卒。兵役経験者。自らアフガニスタンにも行っている。
ゲイ、つまり同性愛者。彼が大統領になれば、ファーストレディーではなく、ファーストジェントルマンになります。
ニューヨークの人々の本音
なんてリベラル!
20代前半白人女性「大ファンなの。ハーバード出身で夏の外国語を話し、退役軍人と言うてもいいと思う。」
20代後半白人女性「(アメリカ初の)ゲイの大統領が生まれるのはとても意義があると思うわ」
中道派という側面が…
40代後半白人男性「最初は頭脳明晰だと思っててたけど、ちょっと尊大なところが気になるようになった。声の調子とかね。(高学歴がアダになるのは)オバマ大統領もそうだったね」
20代前半白人女性「彼は全くの中道派。今の政治情勢を考えると私には物足りない。中道派の候補が望むのは現状維持すること。私たちは変化を期待しているの」
保守的な方向からの違和感
60代白人女性「年齢がもう少し上ならいいのに、若くても優れた人がいると思う、でも大統領は難しいわ」
40代ヒスパニック系男性「若いと新鮮なアイデアがある。でもホワイトハウスに入ると世界にもまれて苦労する。オバマ大統領なんてあんなに白髪になっただろう?」
✳︎年齢は推定です。
厳しそう…
ニューヨーカーではブティジェッチ氏に対する見方が厳しく、中道すぎて、エリートすぎて、上手に話すの上手さが信用できなくて、民主社会主義を自称するサンダンスに負けてしまっています。
民主党内には、バーニー・サンダース氏の左派と、ブティジェッチ氏の中道派の分断があるのです。
なぜサンダースは若者に受けるのか?
若者に受ける政策を掲げているから。公立大学の無償化、今までの学生ローンの免除、政府が職業を保証してあげるとか…。
言葉は悪いのですが、〝ニンジン〟目先の利益をぶら下げているのが気になります。
さすがのニューヨーク市民にもブティジェッチ氏を受け入れるのは難しいのですね、ましてや他の州や地域のアメリカ国民には…
リベラル的な風潮の限界?!
今アメリカでは、心は女性ではいながら、体は男性と言うトランスジェンダーの選手が、生物学的に不公平であると言う訴えが起きています。
アメリカ・コネティカット州での話ですが、高校生の陸上トラック競技で、トランスジェンダーの選手が高成績を残すことに、他の女性選手が声をあげているのです。
難しいですね…日本も同じような状況が訪れるでしょうから、有権者として考えておくべきかもしれません。
参考:参考:NHK BS「キャッチ!世界のトップニュース」2020.2.14など