火災保険に潜む落とし穴!意外と低い加入率?!水災特約【マンション購入/賃貸チェックすべきポイント】




ライフハック

武蔵小杉のタワマンが被害にあってまだ記憶が生生しいでしょう…2019年の台風2号によってマンションの機械式駐車場や電気設備など共用部分が大きな被害を受けました。

ところが、これに備える火災保険で「水災補償」に加入していないケースが少なくないのです。

マンション共有部分に掛ける火災保険は、「水災補償」ですが、この加入率はあまり高くありません。詳しく、でもわかりやすく説明していきますので、ぜひお読みください。

火災保険の重要性

万が一被害に遭ってしまったら、1棟当たりの被害額が数千万円、数億円に達します。被害回復の助けになるのは、まずは何といっても損害保険でしょう。

これは、新築にせよ、中古にせよ、マンションを借りたり買ったりする時に絶対にチェックすべきでしょう。

まずは気になるマンションが火災保険に加入しているか否かをチェックしましょう!

専有部分と共有部分

加入しているだけでは心配です。その加入内容もしっかりと確認しましょう。

物件の共用部分の火災保険がどのような契約になっているのかについても注意を払いたいのです。

マンションの火災保険は、それぞれの所有者が専有部分(個々の居室)管理組合が共用部分(玄関ロビーや外壁、機械設備一など)について契約するのが一般的です。

基本補償と特約

管理組合向けのマンション共用部分の火災保険(マンション総合保険)は、共用部分に対する火災や風災、外部からの物理的な衝突などを基本補償とします。

基本補償

火災、落雷、破裂・爆発

風災、ひょう災、雪災外部からの物体の落下や飛来、衝突など

騒擾・集団行動などに伴う暴力行為など

盗難による盗取・損傷・汚損

代表的な特約

地震保険

水災(台風、暴風雨などによる洪水や土砂崩れなど)

水災特約は地震保険より一低い加入率です。

機械設備の電気・機械的事故

加入率

地震保険加入率はさすがに72%

火災保険それ自体を契約する管理組合は90%(掛け捨て型、積み立て型の合計)に達します。

注意したいのは、地震保険や特約である水災補償に加入していないケースが多々あることです。

大手損保4社の調査では、マンション専有部分=各々なマンション所有者が加入する地震保険加入率は約72%

わずか38%!水災補償の加入率

ところが、管理組合が加入する共用部分になると、わずか約38%に落ち込みます。(2015年度)

水災補償の特約に加人する管理組合は、地震保険よりもさらに少ないのが実態です。

その物件が水災ハザードマップで浸水エリアに所在していても低いままであるそうです。

まとめ

自分で補償内容を変えられる専有部分と違って、共用部分の保険見直しは、管理組合の総会決議を経る必要があるなどハードルが高いですね。

その物件の災害ハザード情報と照らし合わせて、補償内容が見合っているのかどうか、購入前/賃貸前に精査した方が転ばぬ先のつえとなりそうですね。

参考:週刊ダイヤモンド20202/29号など

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