新型コロナウイルスのせいで地球からボールを蹴る音が消え、フットボール欠乏症です…そこで、この機会を利用して世界の名将の戦術について、基本の「き」から復習しておきたいと思います。第3回目はマルコ・シウバ監督です。
基本情報
1977年7月2日生まれ
ポルトガル
☑️2011年🇵🇹ポルトガルリーグ2部のエストリルで監督デビュー。1部昇格に貢献。
☑️スポルティング、オリンピアコスを経て、2017年ハル・シティ監督に就任、🏴プレミアリーグ初挑戦。
☑️2017-2018ワトフォード監督を経て、2018-2019からエヴァートン監督になるが、2019年12月解任。
2019-2020注目の青年監督の一人でした。古豪エバートン復活を託されて…しかし、現在は、ご存知の通りアンチェロッティが指揮官になっています。
マルコ・シウバは次はどこのクラブの監督になるのか?注視していきたいので、ここで、彼のプレミアリーグでの戦術についてまとめておきます。
ハル・シティ/ワトフォード時代の戦術
スペシャル・ワンと同じポルトガル出身というこたさとで、「モウリーニョ2世」とも言われていました。
実際、その戦術もカウンター攻撃を主体としており、まさにその異名の通りでした。
しかし、これはマルコ・シウバ自身の理想ではなく、「チームのクオリティと妥協した選択」という本人弁があります。
エヴァートン時代の戦術
そこでエバートンでは理想を求めようとしました。
前任者サム・アラダイス監督の「ドロップ10」と呼ばれる守備時に10人のフィールドプレイヤー全員が守りを意識する4-5-1堅守スタイルを一掃します。
マルコ・シルバは、シグルズソンをトップ下に擁する4-2-3-1を採用。
シグルズソンの『ラストサード』における高い連携能力を軸とした攻撃陣(愛弟子としてブラジル代表リシャルリソン)でポゼッション支配率をアップさせました。
さらにはクロス能力の高いふたりの両SBも最前線に加わる2段構えの攻撃で得点力も向上させました。
プレスは、ボールを持った相手選手を対象とはせずに、パスコースに入りインターセプトを意識するスタイル。
今季は、打倒「ビッグ6」の一番手、二番手という期待で開幕しましたが、うまくいきませんでした。
ただし、まだまだスポットライトを当てるべき若き指揮官であることは変わりません。次のクラブでの挑戦が楽しみです。
参考:洋泉社MOOK『UEFAチャンピオンズリーグ2018-2019最新戦術論』など