後漢の車騎将軍。国舅(献帝の舅)。
董卓死後の混乱の中で、流浪する献帝と行動を共にした。後に、曹操に対する謀反を企んだのが発覚して処刑された。
演義の董承
郭氾に追われる献帝を救い、曹操の救援を受けて洛陽へ戻った。
まもなく曹操の専横が目に余るようになる。
董承は献帝から、密詔を縫いこんだ玉帯を渡されて、王子服、呉子蘭、馬騰、劉備、名医の吉平たちと共に、曹操を討つべくひそかに計画を立てた。
しかし下僕が密告したために、計画は曹操に洩れる。董承と王子服の一族は皆殺しとなった。貴妃として宮中にあった董承の妹は、身重の身体でくびり殺された。
後に曹操の臨終の前日、他の人々と共に亡霊となって出現し、曹操と夏侯惇を驚かせてその命を削った。
正史の董承
董卓、董夏の親族でもある。邑から洛陽へと逃亡生活をつづける献帝のもと、楊奉、韓と共に政治を司っていた。
またこの時、張楊が食糧を用意して一行を迎えた。しかしこの四人は互いに反しあい、仲が悪かったらしい。
