安倍政権を厳しく追及、菅官房長官への鋭い質問など…映画「新聞記者」(藤井道人監督、2019年6月公開)の原作者・モデルにもなった東京新聞の望月衣塑子氏。そのキャラの源泉を調べてまとめてみました。
女優志望
小学校の卒業文集には、恥ずかしげもなく「私、女優になります!」と書いてあります(笑)。演劇好きな母がよく舞台に連れて行ってくれたんです。
母親が1980年代の小劇団ブームの中でお芝居にハマったそうです。
そこで娘を小学校低学年から練馬の児童劇団に入れたとのことです。その影響で望月氏は高校生まで劇団に所属していました。
ジャーナリストを志した理由
報道を志したのも母の影響で、中学生の時、『南ア・アパルトヘイト共和国』(著者は元朝日放送アナウンサーで写真家・ジャーナリストの吉田ルイ子氏)という写真集を母親にもらったからでした。
吉田ルイ子氏に憧れ、現実の世界を取材し、困っている人の声を伝えたいと思ったそうです。
父
中小企業の社長に取材する業界紙の記者。
望月氏が高校時代に新聞記者になることを相談した時にはすすめてくれており、仕事につくきっかけになったそうです。
大学時代
新聞記者・ジャーナリスト志望で海外で仕事をしたいと思っていたが、慶應義塾大学法学部には推薦入学だったため、英語力がなかった。
そこで慶応のESSに所属。でもそこではあまり英語は身につかなかったらしい。
なぜ菅官房長官と対決できるのか?
他の記者は番記者で、菅官房長官から情報をもらうのが会社からの至上命令です。政治家とのパイプを築けないと、記事を書くことができません。
しかし、望月氏は社会部所属であるため、しがらみもなく、官邸に「忖度」する必要がありません。また望月氏のスタイルとして、自分で取材し相手にしつこい質問をぶつけるのは普通なことなのです。
最近は政府に批判的なことを言うと、〝反日〟と呼ばれる風潮がありますね。でも政府に都合が良いように報じ続けた結果が、戦時中の大本営発表です。言われるがままに記事にするとのは、報道ではなく広報です。
他の記者が、誰も聞かないなら、自分が質問する、それだけなんです。
以上、望月衣塑子氏についてでした。
参考:雑誌「ハルメク2019年7月号」、YouTube「デモクラBOOKS 2019/05/12」など