意外に馬が合う?!惚れた曹操と惚れられた劉備 個人としてはお互いに犬猿の仲ではなかった!【三国志の真実】




三国志

劉備と曹操という二人の英雄は出会い語り合う。理解できる友であり、同時に不倶戴天の敵なのが、この二人の英雄なのです。

惚れた曹操

呂布を倒した曹操と劉備は、一緒になって許都へ戻ります。曹操はもともと人材マニアのところがあって、劉備にも関心を持ち、異例の好遇をします。

ここで確認しておかねばならないことがあります。徐州において大虐殺によって曹操が失った名声と、同地における劉備の民衆的な人気、そして劉備が持つ軍人としてのスペックです。漢王室につながる劉備の姓など、いくつかの利害が考えられます。

しかし、もしかしたら曹操は劉備という、自分と違う生き方をしてきた人物に魅了されたのかもしれません。だからこそ、曹操は「天下の英雄はお前と俺だけだよ」と劉備に心情を吐露してしまいます。

惚れられた劉備

程昱や郭嘉からは、「劉備は傑物だし、関羽と張飛は強い。殺せ」と進言されても、曹操は聞く耳を持たず、数年前まで流浪していた遊侠徒の男に、左将軍という、とんでもない地位まで与えてしまいます。

曹操も若い頃は、いつも(のちに雌雄を決する戦をすることになる)袁紹と組んで無頼の遊びをしていました。不良同士、どこか通じるところがあったのかもしれません。

劉備の方も曹操を理解はしました。でも、惚れませんでした。「同じ価値観ではない」と断じ、徐州に再赴任するや、曹操と決別したのです。

参考:『新説!三國志』えい出版社など

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