2019-2020第18節トッテナムVSチェルシー、モウリーニョとランパードの師弟対決はランパードに軍配が上がりました。
さて、ランパードはどのような方法で勝ったのでしょうか?そしてモウリーニョの敗因は?
奇襲としての3-4-3
結論から申し上げると、ランパードは、3-4-3にシステムに切り替えることで、ゲームをコントロールし、モウリーニョは予想外の戦術的な変更に対応することができませんでした。
チェルシーの3-4-3は、かつては、アントニオ・コンテ監督のものが有名で、彼の最初のシーズンにおいて大成功をおさめ、プレミアに旋風を巻き起こしました。
しかし、その時もあまりにそれにこだわりすぎると、敵は簡単に対応できてしまいます。ワンパターンになってしまうのです。
次のマウリツィオ・サッリも、3-4-3システムという点ではコンテと同じで、一定期間だけは成功を収めることもできましたが、やはり相手に攻略されてしまいました。
ポイントは、ランパードがこの試合に奇襲として3-4-3を用いたことにあります。意外性とともに用いると、このシステムは有効なのです。
その前提としてランパードの分析が見逃せません。ランパードは、モウリーニョのトッテナムが、守備の時は4バック/攻撃の時には3バックにすることをふまえて、3バックへのシステム変更をしたようです。さすがランパード、まだ〝新人〟監督にも関わらず…。
お株をを奪われるスペシャル・ワン
この奇襲にモウリーニョは十分に迅速に対応できませんでした。
試合途中にモウリーニョは機能していないことに気がつき、さらに0-2になった時、クリスチャン・エリクセンを投入しました。しかし状況を変えることはできませんでした。
そもそも奇襲は、モウリーニョの得意とするところです。しばしば驚きをもたらす「予想外」の達人は、ランパードにお株を奪われ、敗れ去ったのです。これはさすがにショックだったに違いありません。
参考:football365.comなど