トッテナムVSサウサンプトンのFAカップ4回戦再試合、後半9分にモウリーニョ監督はセンターバックのヤン・フェルトンゲンを交代させました。
その時のフェルトンゲンの、ベンチに向かう表情が気になりました。悲しみというか、怒りというか、明らかにマイナスな感情に支配されていました。
非情?!モウリーニョ
交代は誰の判断?
これについて、モウリーニョは次のように説明しています。
モウリーニョ「いや、それは私の決断だった」
モウリーニョ 「負傷はありません。(交代は)普通のことだと思います。悲しかったでしょう。彼は悲しかったが、今は幸せでしょう」
モウリーニョ「彼が悲しいのは普通です。ピッチから出てくるのを好きなプレーヤーはいません。(チャンピオンズリーグの)オリンピアコスとの試合では、(途中交代させられた)エリック・ダイアーがそうでした」
戦術的な理由
モウリーニョ「すでに後半でしたが、前半から4バックに変更する必要があると感じていました」
モウリーニョ「私はタンガンガとトビー(アンデルバイレルト)を残しておくことに決めました。よりやや速く、スペースに対処するのもよりややできるからです。私はヤン(フェルトンゲン)を犠牲にすることにしました。(フェルトンゲンが)悲しいし、その理由もわかるが、私はハッピーだ、なぜなら試合に勝ったから」
話さない…
モウリーニョ「私はまだ彼と話をしていませんが、必要はありません。彼はとても頭が良く、プロです」
モウリーニョ「彼は非常にプロフェッショナルであり、彼が他の選手とまったく同じようにプレーしていたので私が罰しないようにしたことは明らかです」
ダイアーとの対応の違い
エリック・ダイアーとの一件
チャンピオンズリーグでのオリンピアコス戦では、2点ビハインドの前半29分で途中交代を命じたエリック・ダイアーに謝罪しました。
モウリーニョ「エリックには謝った。だが彼を傷つけるためではなくチームのためであったことは彼も分かっている」
でも今回は…
しかし、今回は、確かに状況は異なりますが、フェルトンゲンに謝るどころか、話し合う必要性を感じていないとのことです。
モウリーニョらしくない?!
監督の仕事とは?
確かにプロフェッショナルとして勝負の結果にこだわるためには必要な交代だったのがもしれませんが、僕はフェルトンゲンの心中を察します。
プライドが傷つけられ、尊重されていないと感じるのではないでしょうか?こういう場合、モウリーニョほどの監督ならば、大切なのは、合理的な説明ではなく、感情のケアであるとわかっているはずです。
戦力外通告?!
にもかかわらず、あえてしない…ということは、フェルトンゲンを戦力としては考えていないという間接的なメッセージでしょうか。
だとしても、それをあのようなかたちと、その後の対応で、それとなく伝えるのは、誠実とは僕は思えません。個人的な感想ですが…
2020年夏にトッテナムとの契約が切れるフェルトンゲンは、今季苦しい立場に置かれており、今回の途中交代での表情は、スパーズでの残された日々を痛感している男の顔にも見えました。
参考:football.londonなど