なるほど!指宿洋史選手(湘南ベルマーレ)が語った〈スペインサッカーの本質〉乾貴士の〝地味〟なプレーを例として…




サッカー

WOWOWラ・リーガ第19節バレンシアVSエイバル、プレイヤーズ解説に湘南ベルマーレの指宿洋史選手が登場!

解説の中で〈スペインサッカーの本質〉について興味深いお話をされていたので、自分なりに要点をまとめておこうと思います。

指宿洋史の基本情報

まず指宿洋史選手についての基本情報を改めて確認。元セビージャで、現在は湘南ベルマーレ所属。17歳でジローナ(当時2)に加入し、Jリーグ未経験でスペインのクラブと契約した初めて日本人選手です。現在香川真司がプレーしているサラゴサや、バレンシアのBチームにも所属していました。

地味な基礎こそ本質!

そんな指宿選手は、エイバルの乾貴士のプレーを解説しながら、自らも長くプレー経験がある〈スペインサッカーの本質〉を次のように述べていました。

派手じゃない!

スペインサッカーというと、パスサッカーで技術的にうまい選手が多い、つまり派手なイメージをもたれているが、実は正反対だそうです。

指宿選手によれば、〈スペインサッカーの本質〉はもっと基礎的で地味な部分にあるのだそうです。

チームの約束事

指宿選手が具体例にあげたのは、乾貴士の前線からの守備の場面です。乾は、敵センターバックと敵サイドバックとの中間ポジションをとりつつ、敵のビルドアップに対してプレッシャーをかけていました。

指宿選手によれば、この地味なプレーにこそ〈スペインサッカーの本質〉があると言います。

なぜならば、戦術に関わるからで、いつ?どこに?どうやって?ポジションをとるとか、敵と敵の中間ポジションをとるとか、そういうことが、スペインではとても重視されるそうです。まさにチームとしての〈約束事〉ですね。

実はラ・リーガのどのチームにも、この〈約束事〉が共通しており、大枠は変わらないそうです。細部がチームによって異なるだけです。

なぜ乾貴士はスタメンなのか?

乾貴士はその〈約束事〉を理解しているからこそスペイン1部でスタメンで出場できているのです。逆に言うと、そのベースとしての〈約束事〉がないのに試合に出ることは難しいそうです(シーズン10ゴール10アシストする選手は例外ですが…)。

約束事のDNA

では、そういった〈約束事〉はいかに培われるのか?スペイン人ならば、幼い頃からテレビでラリーガを観て、自然とそういう地味で基礎的な動きを学んでいくそうです。

なお、乾貴士の場合は、彼が〝父〟と慕うメンディリバル監督の指導のもとで学んでいったのです。そしてそれを受け入れる謙虚さが乾にはあったのです。

指宿選手がスペインで、しかも主に2部で複数のクラブで奮闘する中で得た知見ですので、とても説得力がありました。解説自体もチームの戦術のこと、選手の特徴や気持ち、ゲームの流れなど多面的に解説されていて、勉強になりました。また、指宿選手が解説する試合を観たいですね。

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